2012年7月21日土曜日

「良い米、悪い米、普通の米」(2012年7月)

   九州はじめ西日本各地の豪雨の被害者の皆様にお見舞い申し上げます。

① 政府米
ついにというか、やっとというか、たったというか4万トンの政府米が売却されました。「焼け石に水」とは言いませんが、行き過ぎている米相場を冷やすほどの量と、もっと新しい米が欲しかった。売却の影響で新潟産を筆頭とする「こしひかり」の高値が消えましたが、コシ以外の米はほとんど下がらず。あーあっ!
② 新米
この原稿を書いているのは7月21日。雨で遅れているとはいえあと10日もしないうちに南九州の新米が出荷されます。噂されていた20000円超の価格は表には出なかったので、旧盆明けには少しこなれた価格が提示されるものと期待します。初夏の西日本での低温、日照不足また今回の豪雨。そのあたりの影響がなく平年作以上で供給面、価格面で落ち着いた秋を迎えたいものであります。米を売るな!という営業会議はもう沢山。
③ 加工米
味噌、米菓、焼酎等の食品原料として多く使用されている政府所有の輸入MA米。年間70万トン以上が輸入されています。どうにも解せないのがこのMA米の価格設定の理屈。農水省曰く「競合品である特定米穀が値上がりしているのでMA米は値上げします。」SBSによる主食米は数量が限定されるのでその理屈はわかるとしても、中小メーカーの多い食品原料だからこそ安定した価格で供給してほしい。商売人じゃないのだから、もっと大局を見てほしいな~、と思うのですが…。
④ もち米
先日広島県福山市鞆の浦にある「保命酒」の醸造元さんに味醂の原料として「もち米」を納入しました。ご担当の専務さんとは面談もしましたが、その後のやり取りは主にPCメール。この方に限らず商社や取引先の若い方は専らメール。こちとら確実に連絡したい事項はやっぱり電話しないと不安。
「原料が良かったので良い味醂ができそうですよ!」とお褒めのメールも。
良い製品造りのお手伝いが出来れば、原料屋としてこれに勝る喜びはありません。
と言って祝いに味醂で乾杯!とはいかんね。
⑤ 悪い米 亜米利加
米は米でも物騒なのが米国。TPPだのなんだの、なんであの国は要らんものを押し付けるのかね?要らんものの筆頭がオスプレイ。世界中で58回も事故を起こしている「空飛ぶ不良火薬庫」なんか要らん。益々沖縄に心配事が増えます。私(片山)は7月初めに訪沖し、糸満の比嘉酒造さんで美味しい泡盛「まさひろ」を頂きました。
その夜は国際通り近くのおでん屋で「足テビチ」とやはり「まさひろ」を頂きました。呑気な話でごめんなさい。
⑥ 雄町米
第4回を迎える岡山特産の酒造好適米「雄町米」サミットが開かれます。「雄町米」で醸しだされた全国の銘酒が一堂に会します。試飲や岡山の郷土料理も(きっと)味わっていただけます。先着順で申込み受付中だそうです。
    8月1日(水)15:00~19:00
    東京 目白の「椿山荘」 会費5000円
お問合せは JA全農おかやま 米穀部(担当;福原様)
     電話:086-234-6876
満員だったらごめんなさい。私、もちろん行きます。

 米国の大干ばつの影響で小麦、大豆、トウモロコシの国際相場が大幅値上がり。特に大豆とトウモロコシは史上最高値となっています。この秋以降の小麦粉の値上がりは必至!
美味しい適価の国産米を提供できるよう生産者も流通業者もがんばりましょうぜ!!

(オリンピックとパラリンピックが楽しみ!2012年7月 片山芳孝 記)

雨 多い! 2024年 3月

   本日3月27日、岡山県南は久々の晴天です。  ここ1週間は連日雨模様で毎朝の岡山市内の西川緑道公園でのウオーキングもずっとお休み。その間上京した3月22日だけは晴天の皇居一周ウオーキング。  皇居周辺では寒緋桜と山桜はほぼ満開、ソメイヨシノはまだまだこれからの様子でした。 ...