朝晩は冷え込む日もありますが日中は20度を超え、とても気持ちの良い秋を迎えました。
キリンビール岡山工場は東は吉井川と隣接し、南北には山が迫っています。その関係か少し冷え込んだ朝は霧に包まれます。その時だけはちょっとだけ冬を感じます。
岡山県南の稲刈りは中生(ヒノヒカリ等)はほぼ目処がつき、晩生(朝日、アケボノ)および酒造好適米の「雄町」が真最中です。岡山では10月中旬2回ほど大雨と強風に見舞われました。結構広範囲で稲が寝ている田圃も見受けられます。
米作に詳しい方によると今年は人によって収量に大きな差が出ているそうです。いわゆる篤農家、稲と会話しながらタイミングを計って施肥した田圃は品種によっては反あたり10俵前後採れたのに対し、同じ品種でも6-7表に留まったところもあったそうな。6月の冷え、8月の高温の影響もあったのでしょうか。
毎年弊社へお米を持ってきてくれる年配の農家の方によると「米は(こみゃぁ)毎年毎年(めぇとしめぇとし)条件が違うんじゃぁ。儂は(わしゃぁ)まだ50ペンしか作ったことが無いから(ねぇから)いまだにようわからん。難しいもんじゃぁ!」だそうです。
穏やかな天候に反して、県内の米価格はヒートアップ。一般紙から業界紙まで煽るような記事が目立ちます。そのせいもあってか、岡山の「アケボノ」は稲刈りする前から気配値がドンドン上がってしまっています。
また加工原料となる特定米穀に至っては、平成5年の米パニックを除いてはおそらく史上最高値を更新中。お客様の食品メーカーさんには大変申し訳なく思っています。日本酒の蔵元さんでは「今年は減産する」としたところも。それも一つの考え方なんでしょうね。
「米が無い。米はどこへ行った?」と大騒ぎし、結局夏以降ゾロゾロ出てきた今年の前半の23年産米の動きと似ているような気がする。山が高ければ…と心配事は尽きません。
とは言え、おかげさまで弊社の精米工場は季節労働者も入り、ほぼフル稼働させて頂いています。夏の暑さによる高温障害の米が見かけられますが、品質には充分留意して加工を行って参ります。
(24年産 合鴨こしひかり 入荷しました。2012年9月下旬 片山芳孝 記)
2012年9月30日日曜日
2012年9月28日金曜日
「替り目」(2012年9月)
古典落語の「替り目」。酔っ払いが屋台のおでん屋をからかっている。酒の燗を付けさせ結局おでんは買わない。申し訳なく思った酔っ払いのおかみさんが、おでんを買おうとおでん屋を呼んでいる。
「おでん屋さん、あそこの家でお前を呼んでるぜ!」
「あそこはいけません。ちょうど銚子の「替り目」です。」
冬になると高座にかけられることの多い噺です。
早朝ウオーキングのおじさん(私です)の服装がTシャツから長袖に替り、
岡山市内の公園では芙蓉の花が彼岸花に替り、季節も正に替り目です。
高すぎて売れなかった各地の玄米価格も、東日本、北陸ではさすがに下方修正。「新潟こしひかり」は17000円がらみと、23年産の終盤価格を下回っています。北海道、青森の指標価格も15000円を下回りました。今後の全国的な収穫の最盛期を控え、また暑すぎた夏のいたずら高温障害米の発生を見込んでの下げでしょうか。主食米相場も「替り目」に来ている?日本一高い「こしひかり」とバカにされているどこかの県はどうやって売っていくのでしょうか?(笑い事じゃないよ!)
原料米の世界では、加工用米不足分に対する備蓄米(18年産米)の売却が決まりました。約6万トンと言われています。いろいろ複雑なルールがあるものの食品メーカーさんはひとまずホッとしているのでは?
主食米が下がれば主食用特定米穀の価格が通りづらくなる。また食品メーカー向けの白米価格も高値は無理。となれば現在130~140円と言われている特定米穀の価格も下がらざるを得ない。あの事故米の年でさえ120円程度だった。とは言え原料米の価格は超高値で推移しています。お客様には大変申し訳なく思っています。
原料米を主力商品の一部としている弊社では、期待を込めて「原料米にも来た~!替り目!」(になってちょうだい!)。
私(片山)の毎年恒例の長期ロード(東北、関東、中京、関西)もようやく終盤。あとは北陸方面!雪の降る前になんとか…。
台風が二つ(17号、18号)日本列島を狙っています。被害の出ませんように!
(彼岸すぎとは言え日中は結構暑い2012年9月下旬 片山芳孝 記)
「おでん屋さん、あそこの家でお前を呼んでるぜ!」
「あそこはいけません。ちょうど銚子の「替り目」です。」
冬になると高座にかけられることの多い噺です。
早朝ウオーキングのおじさん(私です)の服装がTシャツから長袖に替り、
岡山市内の公園では芙蓉の花が彼岸花に替り、季節も正に替り目です。
高すぎて売れなかった各地の玄米価格も、東日本、北陸ではさすがに下方修正。「新潟こしひかり」は17000円がらみと、23年産の終盤価格を下回っています。北海道、青森の指標価格も15000円を下回りました。今後の全国的な収穫の最盛期を控え、また暑すぎた夏のいたずら高温障害米の発生を見込んでの下げでしょうか。主食米相場も「替り目」に来ている?日本一高い「こしひかり」とバカにされているどこかの県はどうやって売っていくのでしょうか?(笑い事じゃないよ!)
原料米の世界では、加工用米不足分に対する備蓄米(18年産米)の売却が決まりました。約6万トンと言われています。いろいろ複雑なルールがあるものの食品メーカーさんはひとまずホッとしているのでは?
主食米が下がれば主食用特定米穀の価格が通りづらくなる。また食品メーカー向けの白米価格も高値は無理。となれば現在130~140円と言われている特定米穀の価格も下がらざるを得ない。あの事故米の年でさえ120円程度だった。とは言え原料米の価格は超高値で推移しています。お客様には大変申し訳なく思っています。
原料米を主力商品の一部としている弊社では、期待を込めて「原料米にも来た~!替り目!」(になってちょうだい!)。
私(片山)の毎年恒例の長期ロード(東北、関東、中京、関西)もようやく終盤。あとは北陸方面!雪の降る前になんとか…。
台風が二つ(17号、18号)日本列島を狙っています。被害の出ませんように!
(彼岸すぎとは言え日中は結構暑い2012年9月下旬 片山芳孝 記)
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