2018年6月23日土曜日

「ちょっとお待ちよ 雄町の話。 2018年6月 その2」


 6月18日 7時58分ごろ 大阪北部を震源とする大地震が発生し、府内では震度6弱が観測されました。被災者の方に心よりお見舞い申し上げます。

 
 私(片山)の早朝ウオーキングでは色とりどりの紫陽花の輝きを楽しんでいます。

岡山県南では田植えが最終盤。梅雨空の下、酒米「雄町」の田植えが進んでいます。
 
という事で、今回は岡山県を代表する酒造好適米「雄町」の話にお付き合いください。

・「雄町」とは
 1859年(安政6年)に生まれた日本最古の酒米と言われています。平成29年産では全国で約3000トンが収穫され、その内の2800トンが岡山県産です。 酒米の「山田錦」や「五百万石」も「雄町」から生まれました。
一説ではカリフォルニア米の「カルローズ」も「雄町」の子孫だとか。
 また蛇足ながら酒米「美山錦」は岡山の朝日米(旭)がルーツとされています(プチ自慢)。

・「雄町のビール」
 もちろんビールは麦の酒ですが、岡山には「雄町」を副原料に使ったビールがあります。しっかりとコクがある美味し酒です。
 岡山の宮下酒造さんではクラフトビールのはしり「独歩(どっぽ)」に「雄町米ラガービール」があり人気商品となっています。
 またキリンビール岡山工場では2015年から「雄町」を使用した「一番搾り 岡山づくり」を醸しており「コクとキレが味わえる」と特に料飲店で大評判だそうです。

・「第10回 雄町サミットが開催されます。」
 全国から200銘柄もの「雄町100%」で醸された日本酒と、600人もの「オマチスト」が一堂に会する「雄町サミット」は今回で記念すべき10回目。
 岡山の「バラ寿司」や「サワラ料理」も提供され、全国の蔵元さん自慢の「雄町の銘酒」とともに楽しめます。「雄町」の生産者や酒蔵の杜氏さん達も出席され、今日ばかりは 「雄町」 一色! 日本酒ファンならお見逃しなく!
 
 ⇒7月24日(火)15:00~
  ホテルグランドパレス(千代田区飯田橋)
  チケットは前売り5400円 「チケットぴあ」で。

・ここからは弊社のコマーシャル!
 このホームページで米の通信販売をスタートしました。
 食味ランク特Aの「きぬむすめ」、岡山の代表銘柄「朝日」、合鴨農法の有機米こしひかり(数量限定)などを紹介しています。
 そして今回の目玉は「雄町の白米!!」3キロ1000円でご提供しています。私も試食しましたが甘味があって美味い、美味い!是非お試しください。

・「雄町」については、このホームページの「酒米」から「岡山県産 雄町」で検索して頂ければより詳しい情報をご覧いただけます。とってもためになる(ウソ!)私の「日本酒ウンチク」も掲載しているのだ。

 そうそう、我社のツバメに待望のヒナが誕生しました。黄色い口を目いっぱい開いてエサをねだっています。心和む平和な瞬間(とき)です!社員一同「おまち」かねでした。

「紫陽花に 雫あつめて 朝日かな (加賀千代女)」

(燕子花と書いて「かきつばた」だって!2018年6月下旬 片山芳孝 記)

2018年6月8日金曜日

「夕焼け こやけで! 2018年 6月」


 当地岡山は平年より2日早く6月5日に梅雨入り。

私(片山)のウオーキングコースの岡山市内の西川緑道公園では、薔薇や山吹など初夏の花に代わって鮮やかな「紫陽花」そして良い香りの「くちなし」の白い花が楽しませてくれます。

 梅雨入り直前の6月2日に岡山県北美咲町の棚田に出かけました。
 
 岡山市から国道53号線を北へ70~80分ほど。ここ大垪和西(おおはがにし)地区は標高400メートルほどの山間地に360度すり鉢状に約850枚の棚田が広がっており、その棚田の周囲を車で回れる道路が整備されています。
 
 1周約5キロメートル。時計回りにゆっくり走って30分くらい。もちろん農道ですから農作業車優先。
 写真撮影の絶景ポイントが何か所もあり、地元の方によると夕陽の美しいポイントもあるとか。次回は夕焼けを見に出かけたいなあ。
 
 少し時期が早かったとみえて、田植え直後だったり、正に今 田植えの真最中で緑の景色を見ることはできませんでしたが、水を張った棚田に陽がさす景色も素敵でした。
 帰路には近くの上籾(かみもみ)の棚田へも寄道。私的にはここの景色の方が好みです。
 
 私は一昨年は丹後半島で、昨年は能登半島で海沿いの棚田を見ました。また数年前にはインドネシアのバリ島でも山中に広がる素晴らしい棚田を見ました。
 

 これらの棚田を開拓した先人のご苦労に思いを馳せながら、また言い古された表現ですが、日本人の原風景に触れたように思いました。 
 美咲町までの道中には鶏肉と焼き鳥の持ち帰り専門店「中島ブロイラー」(ここは何時行っても行列ができています)や、地元の農産物いっぱいの「道の駅 くめなん(きれいなトイレあり)」などなど、一日かけてのゆったりドライブにおすすめです。


 その日の夕方はサッカーJ2 岡山ファジアーノの応援へ。遠来の山形戦です。
 試合会場のCスタ上空は清々しい青空が広がり、近くの岡山空港を発着する飛行機の翼が銀色に輝くのが綺麗に見えました。
 そして試合開始直前に見える夕焼けが素晴らしい!ここでも素敵な写真が撮れました。
 
 翌日6月3日も晴天で、昨日「中島ブロイラー」で購入した鶏肉でBBQ。ラガービールと焼き鳥を頂きながら薄暮から夕焼けを楽しみました。
 
 これから7月中旬までレインシーズンとなりますが、日本の稲作にとっては大切な季節。そして梅雨の合間の晴天、夕焼けを心待ちにしています。。
 
 沖縄からは新米のニュース。全国的には消費減退による米余りの予測もあります。どんな秋になりますやら?
 一喜一憂しながら秋を待つ今日この頃であります。
 
 季節の変り目、皆様どうかご自愛ください。


「夕焼けは 胸やけよりも いい気持ち (先代 林家三平)」


(若鮎 ぬる燗 いい気持ち 2018年6月上旬 片山芳孝 記)

 
 



 

寄席跳ねて上野で鰻なんてどう? (江口小春)   2024年 4月

 初夏を思わせる高い気温が続く4月19日、千葉へ行きました。 かつて千葉県の日本酒の蔵元さんには 酒造用(かけ米) に岡山の「 アケボノ 」をたくさん使って頂いていました。  最近では地元千葉県産の米の使用割合が増えており「アケボノ」の出番がほとんど無くなりました。  しかし有難...