2021年10月26日火曜日

栗(九里)より(四里)美味い十三里 (2021年10月)

 毎朝の私(片山)の通勤路でとても心の温まる光景を目にします。
おそらく兄弟でしょう。ヘルメットをかぶった中学生のお兄ちゃんと、大きなランドセルの小柄な小学生の弟の二人連れ。小学校までのおそらく1キロメートルほどをお兄ちゃんが自転車を押しながら一緒に登校しています。
 トボトボと歩く弟のスピードに合わせてゆっくり進むお兄ちゃん。
車の中で思わず笑顔になります。
優しいお兄ちゃんで良かったね、弟君!これからも兄弟仲良くねえ!!

 先日あるところから冷凍の焼き芋を頂きました。
「独自の貯蔵方法による濃厚な味わいが魅力の早雲蜜芋」と説明書きにあります。
驚いたのが販売元製造元?)が岡山県井原市の石材屋さん!
直接お聞きしたわけではありませんが、異業種への進出、ということでしょうか。
「生き残る種とは最も強いものでも、知的なものでもない。それは最もよく適応したものである」というダーウィンの言葉とされる名言そのものです。
 感心したり、反省したり、私には衝撃的な焼き芋事件でありました。
なんでも小田原城主であった北条早雲が井原市の出身であることから「早雲蜜芋」と名付けられたそうです。
 お味は柔らかく、黄金色でネットリとした甘みで結構でしたよ!

 岡山県南の稲刈りも進んでいますが、残っている田圃には倒伏が見られます。
酒米(雄町や山田錦)は2週間ほど前から押している(倒れている)と言われていました。ここまで生育は順調でしたが、発芽等の品質劣化が心配されます。

 国による強引とも思える飼料米への転作は、特に関東の米価下落にストップがかかったということで、ある程度効果があったようです。
 因みに岡山県の飼料米の作付け面積と生産量は、令和2年産が1073ha5679トン、令和3年産が1730ha9170トン(単収530キロとしての予測)。
 その影響か、県南の銘柄「アケボノ」が集荷しずらいという声が聴かれます。
一方で8月末の全国の米の在庫は118万トン、前年比17万トン増です。
ここからの反騰は考えにくいかなあ。

 来週はもう11月。意外と言うと申し訳ありませんが、日本酒蔵元さんから予想以上に仕事を頂いています。
 飲食店への時短要請も順次緩和されています。
先日久しぶりに訪れた馴染みの居酒屋さんでは「予想以上に客足が戻っている」そうです。    街に賑わいが戻ってくれることを期待しています。

 弊社では酒米精米機の整備も完了、雄町や山田錦などの酒米も用意して蔵元さんのお問合せをお待ちしております。

 本日1025日、岡山は冷たい雨の一日でした。全国的に気温が下がっています。
皆様どうぞご自愛ください。

「呼びとめるには遠くなり焼き芋屋 (遠藤千恵子)」

(今夜も熱燗いただきます。202110月下旬 片山芳孝記)


寄席跳ねて上野で鰻なんてどう? (江口小春)   2024年 4月

 初夏を思わせる高い気温が続く4月19日、千葉へ行きました。 かつて千葉県の日本酒の蔵元さんには 酒造用(かけ米) に岡山の「 アケボノ 」をたくさん使って頂いていました。  最近では地元千葉県産の米の使用割合が増えており「アケボノ」の出番がほとんど無くなりました。  しかし有難...