2022年11月22日火曜日

20%精米の日本酒あり〼。 2022年11月

 

 小春日和の続く11月下旬の岡山です。
 
 128日の日米開戦の日(昭和16年 1941年 真珠湾攻撃)を前にして、1970年のアメリカ映画「トラ トラ トラ」を観ました。
真珠湾攻撃の数日前からの日本の動き、それに対するアメリカの動きが、50年以上前のものとは思えない迫力のある映像で見応えがありました。

 その中で聞いたことのある「暗号」が二つ使われていました。
 「ニイタカヤマノボレ一二〇八(ひとふたまるはち)
122日に大本営から第一航空艦隊に送られた暗号電文で、「128日午前零時をもって日英開戦」という意味。
 
 「トラ トラ トラ
真珠湾に到達した攻撃機は上空に敵機の姿がないのを見て「我 奇襲に成功せり」という意味のこの暗号を空母赤城に発信しました(ほかの意味もあるそうですが)。

 また二人の要人の言葉
 南雲第一航空艦隊司令長官
第一次攻撃を指示したが、第2次攻撃を勧める周囲の意見を抑えて「今までが幸運だったのだ。このかけがえのない機動部隊を無傷で日本に連れ帰るのが私の義務である。」
 
 山本五十六連合艦隊司令長官
真珠湾攻撃の成功を祝う部下たちに対して「真珠湾は日本の最後通牒をアメリカが受取る55分前に攻撃された。これは眠れる巨人を起こし、奮い立たせる結果を招いた。」
 
 この最後通牒が55分も遅れたのは彼我の暗号解読力の差が理由の一つと言われているそうです。
 
 日本はたった77年前まで戦争をしていました
 ウクライナ・ロシア戦争をはじめ、我が国の隣国等のきな臭い行動は正に脅威です。
ここで特にコメントするものではありませんが、いろいろと考えさされた映画でありました。

 嬉しいことに全国的に蔵元さんの仕込み意欲が増しているようです。
我慢の3年間が過ぎ、蔵元によっては輸出(農水省の統計によると19月は前年比19%増)や、家飲み用の純米酒や吟醸酒(特定名称酒 18月前年比105%増)が伸びているようです。
 今年の夏前から「増産するから酒米を探して!」というお尋ねが増えてきました。
しかし酒米の生産量は昨年末の需要意向に沿っての作付けでほぼ前年並みであり、現状「酒造好適米」が不足しています。何年ぶりだろうかなあ!!

 おかげさまで弊社の酒米精米工場はフル稼働です。
今シーズンは4年ぶりに20%精米長野県小布施 桝一市村酒造場様 使用玄米 岡山県瀬戸内市 山田錦)の注文を頂きました。
 
 海外からは高価格な日本酒の引き合いが増えていると聞きます。その表れでしょうか。
一夏越した来年秋が待ち遠しい!

 昼間はポカポカで蝶をみかけることがありますが、夜は冷え込み、燗酒の恋しい季節です。
 コロナ、インフルエンザに気を付けてお過ごしください。

「ほんに小春のあたたかいてふてふ (種田山頭火)」

(昨日5回目のワクチン 腕が上がらん! 2022年11月下旬 片山芳孝 記)

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