2012年8月24日金曜日

「冷静に、冷静に」(2012年8月)

楽しく応援の甲斐のあったロンドンオリンピックが終わり、月末からはパラリンピックが始まります。寝不足と夏バテのダブルパンチの方も多かったのでは?
 そのオリンピックの場で、バドミントンで無気力試合を演じたり、サッカーで政治的行動をしでかした近隣の国々が、今度は領土問題で誠に失敬な動きをしています。今まで腫れ物に触るような対応を繰り返してきた日本の姿勢がもたらした野放図な行動と言えるのではないでしょうか。我が国内のいじめの問題も同様な構図の結果なのでは?とは飛躍しすぎかな。
 米穀業界。7月末に何と21000円/60キロからスタートした南九州産新米。このとんでもない価格で市場は完全にシラケてしまい、新米セールは全く盛上がらない。もっともこの価格には早くから産地詣でを繰り返した消費地の米卸の責任も重大。いつもこの業界は冷静さが欠如しているな~。
 その後の比較的冷静な関東産新米の動きにより若干の訂正はあるものの、西日本の米は高いまま。「安売りは正義だ!」と勘違いしている量販店の言いなりになる必要はないでしょうが、今の経済状態を勘案した産地の対応も必要なのでは。
 我社へは8月に入り、「高知県ナツヒカリ」「高知県こしひかり」が相次いで入荷。こしひかりはお馴染みの「タンワリとした」美味しさ。ナツヒカリは少し歯ごたえのある、東北のササニシキのような食感。どちらも食事時間が待ち遠しくなるような旨い米でした。
 先日、私(片山)は福島県の会津地区へ参りました。四方を高い山に囲まれながら、日当たり良好で、かつ雪解けの水にも恵まれた会津地方。「これは旨い米がとれるわい!」と納得しました。
 今回の出張目的は、酒造米「岡山の雄町」のご案内。「雄町」という個性的な酒の出来る米があるらしい…と、熱心なお問合せを頂いた蔵元さんを数軒訪問。どの蔵元さんからも「良い酒をつくるんだ」という熱意の感じられた有意義な出張でした。喜多方市ではなんと「朝ラーメン」を体験。二日酔いの胃にはちょいときつかったなァ。北国だから少しは涼しいのかと思っていましたが「今日は今年一番のあつさだ!」とはご愛嬌。
 弊社では秋に向けて、岡山・兵庫の生産者グループとの打ち合わせも順次行い、また精米設備の整備も進め来るべく酒米のシーズンに備えております。原料米の供給不安が言われておりますが、お問合せをお待ちしております。
 地元の山陽新聞によると今日8月24日は「愛酒の日」。酒を愛した若山牧水の誕生日にちなんでいるそうです。「白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒は静かに飲むべかりけり」。 年間もっとも忙しい時期と、もっとも酒の旨い時期とを同時に迎える私は幸せなんだな、きっと!とは言え残暑厳しき折、皆様ご自愛ください。
(入道雲とうろこ雲が同居している2012年8月下旬 片山芳孝 記)

雪 ふらない! 2025年 2月

 能登半島の大地震で明けた2024年。  復興への道のりはまだまだ遠い。  私(片山)の知人も被災者ですが、避難所のリーダー役の一人としてお世話をさせて頂いているそうです。改めて被災された方にお見舞い申し上げます。    ロシアによるウクライナ侵攻がまる二年となりましたが戦は止み...