2024年4月23日火曜日

寄席跳ねて上野で鰻なんてどう? (江口小春)   2024年 4月


 初夏を思わせる高い気温が続く4月19日、千葉へ行きました。
かつて千葉県の日本酒の蔵元さんには酒造用(かけ米)に岡山の「アケボノ」をたくさん使って頂いていました。
 最近では地元千葉県産の米の使用割合が増えており「アケボノ」の出番がほとんど無くなりました。
 しかし有難いことに岡山特産の酒米「雄町には近年引き合いが増えており、今回も弊社のお客様の蔵元さんへお邪魔しました。
 
 晴天の午前中に来年創業200年を迎える「佐原囃子」で名高い香取市のT酒造さんへ。
歴史を感じる建築物ですが蔵や直売所は手入れが行き届いています。
 ここでは直売所のお嬢さん一番のお勧め、弊社から納入した山田錦で醸された「大吟醸酒」をゲット!頂くのが楽しみです。

 午後からは成田山新勝寺、成田不動様の参道にある蔵元のT本店さん、江戸時代末頃から続く歴史ある蔵です。
 約束の時刻より早めに成田へ到着し、850メートルにもおよぶ、そして結構アップダウンのある参道を汗を拭きながら不動様へお参りします。
 参道には多くの「鰻料理のお店」。丁度昼時で、鰻を焼く煙で参道が煙っており、おいしそうな匂いがあふれています。匂いだけでご飯が何杯でもお代わりできるなぁ!
 ここでは岡山の「雄町」と「山田錦」をブレンドした「大吟醸酒」をゲット!名物の鰻にピッタリの味わい深くコクのあるお酒でした。
 杜氏さん曰く「大吟醸だけど燗酒でもいけるよ!」「はい私(片山)もそう思います。

 冷やしても温めても美味いのが日本酒の素晴らしさです。

 岡山への帰途、成田の鰻に触発されて東京駅の大丸デパートでゲットした「鰻弁当」と奥多摩の銘酒「澤乃井の生酛(きもと)造りの純米酒」で「居酒屋新幹線」の開店です。
 酸のきいた旨口の美味し酒。持参している備前焼のぐい飲みで頂きました。

 「雄町」は県南と一部県北でも栽培されています。特に人気のあるのが県央の「赤磐(あかいわ)地区」で栽培された「雄町」。他の地区の「雄町」とどういう違いがあるのか説明は難しいですが、出来上がった酒はより旨味があるように思います。
 弊社でも「赤磐産の雄町」扱っていますよ!

 蔵元さんにお邪魔して造りの苦労話を聞かせて頂くのもこの仕事をしている大きな喜びの一つであります。
 
 そうそう成田不動様は山門から本堂までなが~い、急な石段ですが、なんとエレベーターがありましたよ。あー良かった!

「割くことはおいて鰻とつかみ合う (古川柳)」

(〽佐原囃子が聴こえてくらぁ想いだすなァ 2024年4月下旬 片山芳孝 記)

寄席跳ねて上野で鰻なんてどう? (江口小春)   2024年 4月

 初夏を思わせる高い気温が続く4月19日、千葉へ行きました。 かつて千葉県の日本酒の蔵元さんには 酒造用(かけ米) に岡山の「 アケボノ 」をたくさん使って頂いていました。  最近では地元千葉県産の米の使用割合が増えており「アケボノ」の出番がほとんど無くなりました。  しかし有難...