2025年6月24日火曜日

栗とリンゴのまち 小布施へ行きました。2025年 6月

 

 政府(小泉農相)は随意契約による備蓄米の販売を進めています。
令和4年産米までは出すと即完売で、この1カ月弱で「こしひかり」などの銘柄米のスポット価格は3割以上値を下げました。しかし令和3年産米は臭い等の品質懸念もあってか売行きは芳しくないようです。

 各マスコミでは、米価高が家計を圧迫しているとか、備蓄米の販売に列ができたとかの興味本位の報道だけがなされています。
 しかし農家が再生産の可能な(来年も米を作ろう!)価格設定が必要だというところには触れてくれません。国民の食を守る「食糧安保」の為にも、ある程度以上の生産者の手取りの確保は「大切な、大切な」ことだというアナウンスが求められます。

 さてさて、私(片山)は先月の5月下旬、長野県北、新潟との県境に近い、「小布施町」へ行きました。
 JR長野駅から「長野電鉄」で約25分。
 長野電鉄は「小田急」「東急」「JR東日本」「東京メトロ」などの旧車両が現役で走っています。鉄道マニアには「たまらん!」電鉄ではないでしょうか。
 
 車窓からは「千曲川の流れ」や「栗やリンゴの果樹畑」が見えます。小布施駅のホームからは遠くに妙高山や黒姫山などの雄大な「北信五岳」を望むことができます。

 小布施町には江戸時代末期には葛飾北斎小林一茶などの文化人が訪れたそうです。
 「花のまち」とも呼ばれており、多くの一般の方のお庭が「オープンガーデン」として開放されており、旅人が自由に「花」を楽しむことができます。
 栗羊羹や栗鹿の子などの栗のお菓子も有名です。特に「小布施堂の朱雀(モンブラン)」は要予約で売切れ必至だそうです(これはわが家の奥方の情報であります)。
 
 長野県で最も面積が小さく、人口も一万人ほどの小布施町には3軒の酒蔵があります。
弊社のお取引先であるМ一酒造場さんにお邪魔しました。
 試飲(角打ち)ができるカウンターは欧米系の外人さんに占領されていました。
白金」という銘柄は社長のこだわりで「木桶」で醸されるそうです。
「ホーローやステンレスのタンクと違い、『』は呼吸しており気温などの気候によって毎回出来が変わる」という造りのご苦労を杜氏さんに伺いました。

 夜は同社の敷地内にある「蔵部」へ。
ヤマメやイワナ等の魚料理と信州牛やらの地元の食材の御馳走を頂きました。
ここではМ一酒造場の「岡山雄町(碧漪軒=へきいけん)兵庫山田錦(鴻山=こうざん)の純米大吟醸酒を飲み比べ。
 地元贔屓ではないですが、やはり雄町の勝ち!旨味とコクは雄町ならではです!
 「スクエアワン」という銘柄は先ず冷酒で飲みましたが「今日の料理にはぬる燗が合うよね!」とお店の飲料担当者(若い女性)に話したら「私もぬる燗が一番好き!」と嬉しそう。
 精米歩合20の純米大吟醸酒「応龍=おうりゅう(原料は岡山産山田錦)はわが家の冷蔵庫で保管中。
 日本酒は同じ銘柄でも冷から燗酒まで気候や料理によって楽しみ方が変わる。やはり良いもんです!!

 翌朝はレンタサイクルで街を一回り。
あちこちに栗やリンゴ、ブドウの畑があります。カッコウの鳴き声も聞こえました。
 曹洞宗の古刹「岩松院」には葛飾北斎の天井絵「八方睨み鳳凰図」がありました。200年近く色付け等の手が加わっていないそうで、畳21枚分の大きさで大迫力。
 お庭の池にはたくさんのオタマジャクシがいましたよ。

 小布施町の小学校名はなんと「栗ケ丘小学校」(笑)。洒落てます。

 何度でも行きたくなる「小布施」。素敵だなぁ!

「やせ蛙負けるな一茶是にあり (小林一茶 岩松院にて詠んだとか)」

(梅雨がどこかへ行っちゃった! 2025年6月下旬 片山芳孝 記)

2025年5月28日水曜日

中山道を歩いてきました 2025年5月

 

 当地岡山は5月の連休以降、雨模様の週末が続いておりますが、本日527日は5月らしい清々しい青空が広がり湿度も低く心地よい風が吹いています。

 米の世界では小泉進次郎新農水大臣のもと、備蓄米の随意契約による売渡しが発表されました。年間10000トン以上の取り扱いのある小売業者が対象。
 5キロ2000円程度の小売価格(加工費、流通経費はどうなる?)になるとの事ですが、私(片山)が注目しているのは売却の条件のひとつにPOSデータ情報提供の協力」があることです。
 毎週米の価格が農水省から発表されますが、今まではイオンやイトーヨーカドー等の大手小売業者が含まれていなかった(両社がPOSデータを開示していない)そうです。これでは3000円台の備蓄米や輸入米が販売されても平均単価に反映されず、コシヒカリやあきたこまち等の銘柄米中心の高い価格の発表に過ぎなかったのでは?
 
 私は525日、旧中山道の岐阜県の馬籠宿(まごめ)から長野県の妻籠宿(つまご)までの約9kmの山道を歩いてきました。
 馬籠宿(標高600メートル)を出発後は急な坂道が続く。わずか10分後には「甘く見すぎてた、やめときゃよかった!」と情けない気持ちに。
 しかしながら、石畳や階段等の自然遊歩道は整備されており、トイレや休憩所それにクマよけの鐘は何カ所もあり、ヒーヒー言いながら黙々と上ります。
 
 急な山道を進むこと約1時間、標高800メートルの馬籠峠からの妻籠宿(標高430メートル)までの6kmほどは地道の山道もある緩やかな下り坂ですが、ヒザには下り坂のほうがきつい!
 木曽川の支流の「男たる川(おたるがわ)」の渓谷美、樹齢300年のサワラの大木、中間点に位置する一石栃立茶屋(江戸中期の建物)をはじめ雰囲気のある建物等々、道中は見所いっぱい!痛いひざをかばいながら十分楽しめましたよ。
 しかし残り1㎞を切ったあたりから足が前に進まない。カミさんや一緒に歩いた方たちに励まされながら3時間と少しで何とか完歩!妻籠宿で頂いた「五平餅」の甘みが嬉しかった!
 「達成感があった?→ちょっとだけね」
「もう一度行く?きっと行かないと思う…けど、着替えた後のビールはもう一度飲みたいなぁ」
 
 「私のおすすめコース」
岐阜県中津川に前泊(お酒は控えめに)。早朝、バスで馬籠宿へ。そこからエッサ、ホイサ3時間歩いて妻籠宿。バスで中津川に戻って、出来たらもう一泊。中津川の名物料理「ケイちゃん焼き(味噌味の鶏肉と野菜の炒め物)と地酒(私は鯨波がお気に入り!)を常温で。結構でした!! 

 527日深夜、小泉大臣の緊急記者会見。令和4年産の20万トンは売却枠がほぼいっぱいで受付休止。令和3年産10万トンは小口の申込みも受付けるそうです。

 これから米価はどうなる?高いままなら経営者は購入資金が心配です。

 そうそう、ギター好きな方にお知らせ。「Takamine」のアンテナショップが中津川駅の近くにありました。目の正月でした!

「暫くは五月の風に甘えたし (二代目 柳家小満ん)」

(二日たって筋肉痛がひどくなった。2025年月下旬 片山芳孝 記)

2025年4月28日月曜日

甲斐路、房総路へ行ってきました。 2025年 4月

 

 昨夜(4月27日)、旬には一足早く「泉州水ナスの浅漬け」をぬる燗で頂きました。
これからは山菜などの春の味覚から夏の食材にバトンタッチ!
ちょっと辛口の冷酒も良い。楽しみ楽しみ!!
 
 初夏を思わせる気温の続く4月中旬、山梨と千葉の蔵元さんを訪問しました。
新宿駅から「特急かいじ」で大月から笹子駅へ。
 車窓からは東京とは思えぬような山深い緑が美しく、山梨に入ってからは笹子川(フライフィッシングの名所だそう)を左右に見ながらの約90分の鉄道の旅はビールが無くても?快適でありました。
 笹子駅近くのS酒造
 富士山を起点とした雪どけの名水で仕込みをします。当社からは「岡山県赤磐産の雄町」を納入しています。
 天野社長は46歳。山梨県酒造組合の会長も務めていらっしゃいます。
 2024年問題で往時の30%まで落込んだ観光バスの来訪がようやく戻りつつあると一安心。   「笹一」と「(だん)」が主要銘柄。
 私(片山)は同夜宿泊先の上野駅近くの居酒屋で偶然「」の純米酒をぬる燗で頂きました。丁度良い辛口で、刺身にも鶏料理にもご機嫌!
 同社の洒落たカフェに併設の直売所で求めた「うすにごり純米吟醸酒」は微発泡の旨口で、今はわが家の奥方のお気に入りです。
 
 翌日は千葉駅からレンタカーで約90分、田植えの始まった房総路を南へ。途中東京湾の海を見ながら1793年(寛政5年)創業のI酒蔵へ。
 小泉社長は42歳、なんと14代目だそうです。
 こちらでは自社田で酒米づくりをしており、「東魁(とうかい)」のブランドで大吟醸酒から本醸酒までフルラインで醸しています。
 ここへも「赤磐産雄町」と「兵庫県産の山田錦」を納入しており、弊社からの「赤磐産雄町」は他社からの雄町米と比べてよい酒ができたとの評価をいただきました。
 東京中心に販売していますが最近では韓国や欧州への輸出が伸びているそう。
ここで求めた「赤磐産雄町」の60%搗精の「特別純米酒」はスッキリ辛口で酸もある。そして低グリテリン米「ゆめかなえ」の純米吟醸酒。酸の効いた白ワインのような味わいで、旬の山菜の天ぷらと併せて頂きました。

 午後からは九十九里浜の近くで日本酒とクラフトビールを醸しているKA銘醸直営のビヤバー「TAP ROOM99」へ。千葉駅から徒歩数分にあるお洒落なバーです。当日は開店前だったので残念ながらビールは次回迄おあずけ!
 同社へは「赤磐産雄町」、「岡山県南の雄町」、「兵庫県産山田錦」を納入しています。
佐瀬社長のこだわりで、全量「純米吟醸」、「純米大吟醸酒」のみを醸しています。
 現在では醸造石数は千葉県内でも屈指となっています。
 「赤磐産雄町」の「大吟醸酒」はしっかりとした旨口で飲みごたえ充分。
昨秋には社長は来岡され赤磐の生産者Kファームで稲刈り体験を。

 今回お会いした経営者の方は3人とも40歳代。日本酒造りにそれぞれのこだわりを持って取り組んでいます。日本酒の世界、まだまだ夢は広がります。
 70歳代のオヤジも邪魔にならないようにお手伝いさせてください!
 
 私の酒飲み仲間から「ウイスキーのチェイサーには水より緑茶がいいよ」と聞きました。お試しください!

「川風やよい茶よい酒よい月夜 (室井其角)」

(わが家の日本酒専用冷蔵庫を新調しました。 2025年4月下旬 片山芳孝 記)

 

2025年3月26日水曜日

怖いもの地震 雷 火事 おやじ 2025年 3月

 

 岡山市の西側緑道公園で毎年一番乗りの桜が花をつけましたが…。

 岡山、愛媛で3月23日に発生した山火事は3月26日朝までに鎮火していません。
両地区とも民家まで火が迫っており、岡山市、玉野市では一度解除された避難指示が26日に再発令されました。
 連日連夜、消防や自衛隊の消火ヘリコプターが消火活動をしてくれています。
感謝です。早急な鎮火と二次災害の無いことを祈ります。

 3月25日の日経新聞によると、イスラエル・ハマス戦争では、テルアビブ大学で飼われている「ヤモリ」が戦争の恐怖で震え上がっており、走り回るなどの異常行動をしているとの報告がある。
 またウクライナ・ロシア戦争では越冬後の「ワシ」がベラルーシへの移動の際にウクライナ上空を迂回しているとの分析も。
 日経の記事は「動物の目線から見ても戦争が悲惨である」と結んでいます。
 岡山市の山火事の山中には野生のシカやイノシシが生息しており、彼らは今どうしているのかしら?きっと恐怖におびえているんだろうな。

 米の世界では合計21万トンの備蓄米が販売されたことを受け買いの勢いが少し収まったようで、ピークより2~3000円/60キロ値下がりした銘柄もあります。
 とは言え、東北のコシヒカリやあきたこまちは46000円~47000円と超高値圏内にあります。
 
 政府による備蓄米の追加販売、令和7年産米の作付け増加、また飼料米や原材料用米から主食米への転換など供給量増加が言われているにもかかわらず米価が下がらないのは、本当に米が足らないからなのではなかろうか。
 ここは米を増産し、余力があれば補助金を使った輸出をするなどの思い切った政策が必要であると思います(国内が米不足なら輸出ストップ!)。
 
 各地で飼料米の種子が売れていないと聞きます。
主食米への転換のボリュームによっては米価格の暴落の可能性もある?
 業界のN先輩によると、平成5年の平成の米パニック(冷害で全国の作況指数が74となり米の輸入が解禁されるきっかけになった)の時、春に5万円だった米価はその後売り物が続出し、6月には一挙に16000円まで下がったとの事です。

 昨日岡山県央の吉備中央町の生産者から「今秋令和7年産米はいくらで買ってもらえる?」と電話がありました。同町はふるさと納税で毎年多くの米を出荷しています。私(片山)から生産者へは「吉備中央町の米のファンが沢山いるのでそちらへ出してあげて!」と伝えました(生産者の気持ちはよ~くわかるけど…)。

 岡山市の山火事の現場はわが社(片山産業)から南へ直線距離で3キロほどです。
お取引先から火事見舞いの電話を頂きました。ご心配をおかけしお礼申し上げます。
今(午前11時)も上空から消火に向かうヘリコプターの音が聞こえてきます。
 岡山、愛媛両地区とも27日、28日は雨の予報です。
 一刻も早く鎮火するよう祈ります。

「銭湯で上野の花の噂かな (正岡子規)」

(今度は濃いお茶がこわい! 2025年3月下旬 片山芳孝 記)

2025年2月27日木曜日

沖縄の芸人? ガレージセール 2025年 2月

 

 以前お話しした断捨離の一環として、読み終わった本のガレージセールを再開しました。
  買取店に持ち込んでも腹が立つだけなので、「この本無料、ご自由に!」と書いた箱をガレージに置いています。
 わが家の周辺には事業所や新しいマンションが沢山あるからなのか、前回は確か5~60冊が新しいユーザーに。
 今回は以前見向きもされなかった落語関連本に加えて、古今亭志ん生さんカセットテープが意外に人気でした。
 3日間で30冊以上クリアー!
 3日目の箱には「ありがとう!」というお礼状が入っていましたよ。
ちょっと嬉しい!
呑気な話はこのくらいで。
 
 「トランプショック!
 各国への有無を言わせぬ高関税やら、パナマ運河やグリーンランドをアメリカのものにしたいとか。
 あからさまに鉱物狙いでかつロシア寄りのウクライナ・ロシア戦争の停戦計画。
鉱物狙いという行動は実はバイデン政権の時からとも言われているそうです。
 なんだ「出来レースか!
またイスラエル・ハマス戦争。
 ガザをアメリカの所有にしてリゾート地化するって?
 この男は自分が何をやっとるのかわかってるのかい? 知らんけど…。
 
 こっちは内外の株が下がってイヤになっちゃうよ。

 国内では「備蓄米の販売(買い戻し条件付)」
 備蓄米の売却条件を改定して備蓄米の販売を決定しましたが、21万トンのほぼ全量が最大の集荷業者からPライスへ販売されるとの見方。
 なんだ「出来レースか!
 量販店の米の価格(現在5キロ4000円以上!)は少しは下がるかもしれませんが、Pライスと競合の高い高い在庫を抱えている民間卸は値下げを要求されても対応は難しいのでは。
 「こしひかり」を大型トラック一台動かしたら約1000万円という異常事態を招いた永年に渡り米を作らせなかった失政を今後どうしてくれるのかね~。
 
 ここまで書いて、楽しくないから今日はこの辺で。
 
 夢でもいいから株価がどんどん上がらんかなぁ。

「気前よく金を遣った夢を見る (五代目 古今亭志ん生)」

(責任者出て来い!と言いたい気分。2025年2月下旬 片山芳孝 記)

2025年1月24日金曜日

禍福は糾える縄の如し 2025年 正月

 
 睦月22日夜明け前 真南でひっそりと輝く下弦の月に向かってウオーキング。年末にワークマンで購入したネックウオーマーが良い感じ!
 
 元旦はわが家の氏神様の岡山神社、会社近くの沖田神社、私(片山)の自宅近くの法隋稲荷。毎年恒例の三社参りです。それぞれちょびっとのお賽銭で欲張った願い事をいたしました。
 
 1月18日にはこれまた恒例の最上稲荷(高松稲荷とも)へ参拝。今年も社内安全を祈念しお札を頂いて参りました。
 ここで偶然に弊社のお取引先である広島県神石高原のS味噌さんのお若い社長ご夫妻にお会いしました。
 こちらは昔ながらの木桶で仕込みされている老舗です。
 立ち話しでしたが原料米高騰の苦労話をお聞きしました。

 御祈祷の後は岡山市足守のI酒造本店さんへ。
 高松稲荷参拝のあとは必ず立寄ります。
今回もわが家の奥方のお気に入りの「朝日米の大吟醸酒にごり酒」と「本醸造初しぼり原酒」を購入。
 杜氏の社長さんに「地元足守産のお米の供給ができますよ」とお話ししました。
原酒はアルコール度数19度! ぬる燗でいい感じに酔っぱらいました。

 帰路は吉備中央町の「道の駅かもがわ円城」へ。この地区は白菜が名産です。立派な白菜2個で600円(社長~安~い!)。今やお宝の小ぶりのキャベツは1個400円!お客様が次々購入していましたよ。
 ここでなんと「熊の肉」、「アナグマの肉」を発見!
 熊の肉はきれいな赤身、アナグマの肉は脂たっぷりの赤身。さすがに手が出ませんでしたが興味あり…。

 米の世界は異常の一言。
年末から2週間ほどで10000円/60キロ上昇。銘柄によっては市中相場が50000円の声を聞く事態。

 食品メーカーさんからは替えのきかない原料米高に悲鳴が聞こえてきます。
 原料米のサプライヤーとして弊社もできるだけのご協力はさせて頂きたいと焦るばかりです。

 2025年巳年の弊社のスローガンは「緊張感を持ってチャレンジしよう!」としました。
 「禍福は糾える縄のごとし」と言います。気を引き締めて物事に当たってまいります。

 2025年の皆様のご健勝をお祈り申し上げます。

 元旦の夜は倅の友人たちとわが家で大宴会。おせち料理はあっという間に完食。翌朝には秘蔵の日本酒の四合瓶が四本と一升瓶の空きビンが転んでいましたとサ。

「するめまた焼き足す夜の年始客 (鷹羽狩行)」

(2025年 1月下旬 片山芳孝 記)

 

 

2024年12月21日土曜日

熊本・博多へ行きました。 2024年12月

 

 米の市場価格が手の付けられない事態になっています。
いわゆるB銘柄(青森のまっしぐらや、岡山ならアケボノ?)が34000円/60kg以上で成約しています。
 農水省が発表した11月の相対価格(JAと米卸の取引価格)は前年比57%高い23961円。このまま何の手(例えば備蓄米の大量放出)も打たなければ4万円を超えるとの声も聞こえています。12月の価格発表が恐ろしい!
 
 平成の米騒動の平成5年(1993年全国の作況指数74)~平成6年には5万円越えもあったような記憶がありますが…。流通業者のモラルが問われると言っても過言ではないのでは?  
 
 1212日の博多での全米工(加工用米業者の組合)の会合の前泊で熊本へ行きまし
 
 2019年の熊本地震で大きな被害を受けた熊本城の天守閣は美しくライトアップされていましたが、多くの石垣はまだまだ修理の真最中。完全に復元されるのはまだ10年以上かかるとされているそうです。
 
 宿からお城まで往復1時間のウオーキングの後はお待ちかねの熊本の郷土料理。
辛子レンコン(本気で辛かった!)、馬刺し、一文字のぐるぐる(なんじゃこれ?ワケギの酢味噌和えだそうな)と、熊本言えば球磨焼酎、「大石」と「待宵」を頂きました。
 
 その後は御年88歳の友人78年ぶりに再会。
元気の秘訣は?音楽と親しい友人との楽しい会話だそうです。アルコールはビールを少しだけだそうですよ!

 翌日の全米工の会合では、「慎重に対応したい」という意見が多数でしたが「来年の顔つなぎの為に仕方なく買っている」という声もありました。
 先に書いた平成の米騒動の翌年の作況指数は109となり、米価格は大暴落したことを覚えています。(それにしてもこの12年の農水省発表の作況指数のインチキさはどうよ…またいらんことを言ってしまった!)
 
 元旦の能登半島の地震で始まりその後の同地区の集中豪雨、そして異常高温の夏を経て、天井が見えない食品の値上がりが納まらないまま2024年が終わろうとしています。
 
 2025年の干支は乙巳(きのとみ)。
 蛇は脱皮をすることから新たな挑戦や変化に前向きになる年だと言われています。
 辛いことが多かった日本が復活し再生する一年となればよいと思うばかりです。
 
 新年の皆様のご健勝をお祈り申し上げます。

 ところでサッカーのファジアーノ岡山がJ1昇格しました!
おめでとうございます!!!←これ蛇足なり!

「ただ前へ前へとすすむ蛇の紋 (山口誓子) 蛇は夏の季語だけど…」

(実は来年歳男です。 2024年12月下旬 片山芳孝 記)

栗とリンゴのまち 小布施へ行きました。2025年 6月

   政府(小泉農相)は随意契約による備蓄米の販売を進めています。 令和 4 年産米までは出すと即完売で、この 1 カ月弱で「こしひかり」などの銘柄米のスポット価格は 3 割以上値を下げました。しかし令和 3 年産米は臭い等の品質懸念もあってか売行きは芳しくないようです。  各マ...