2025年1月24日金曜日

禍福は糾える縄の如し 2025年 正月

 
 睦月22日夜明け前 真南でひっそりと輝く下弦の月に向かってウオーキング。年末にワークマンで購入したネックウオーマーが良い感じ!
 
 元旦はわが家の氏神様の岡山神社、会社近くの沖田神社、私(片山)の自宅近くの法隋稲荷。毎年恒例の三社参りです。それぞれちょびっとのお賽銭で欲張った願い事をいたしました。
 
 1月18日にはこれまた恒例の最上稲荷(高松稲荷とも)へ参拝。今年も社内安全を祈念しお札を頂いて参りました。
 ここで偶然に弊社のお取引先である広島県神石高原のS味噌さんのお若い社長ご夫妻にお会いしました。
 こちらは昔ながらの木桶で仕込みされている老舗です。
 立ち話しでしたが原料米高騰の苦労話をお聞きしました。

 御祈祷の後は岡山市足守のI酒造本店さんへ。
 高松稲荷参拝のあとは必ず立寄ります。
今回もわが家の奥方のお気に入りの「朝日米の大吟醸酒にごり酒」と「本醸造初しぼり原酒」を購入。
 杜氏の社長さんに「地元足守産のお米の供給ができますよ」とお話ししました。
原酒はアルコール度数19度! ぬる燗でいい感じに酔っぱらいました。

 帰路は吉備中央町の「道の駅かもがわ円城」へ。この地区は白菜が名産です。立派な白菜2個で600円(社長~安~い!)。今やお宝の小ぶりのキャベツは1個400円!お客様が次々購入していましたよ。
 ここでなんと「熊の肉」、「アナグマの肉」を発見!
 熊の肉はきれいな赤身、アナグマの肉は脂たっぷりの赤身。さすがに手が出ませんでしたが興味あり…。

 米の世界は異常の一言。
年末から2週間ほどで10000円/60キロ上昇。銘柄によっては市中相場が50000円の声を聞く事態。

 食品メーカーさんからは替えのきかない原料米高に悲鳴が聞こえてきます。
 原料米のサプライヤーとして弊社もできるだけのご協力はさせて頂きたいと焦るばかりです。

 2025年巳年の弊社のスローガンは「緊張感を持ってチャレンジしよう!」としました。
 「禍福は糾える縄のごとし」と言います。気を引き締めて物事に当たってまいります。

 2025年の皆様のご健勝をお祈り申し上げます。

 元旦の夜は倅の友人たちとわが家で大宴会。おせち料理はあっという間に完食。翌朝には秘蔵の日本酒の四合瓶が四本と一升瓶の空きビンが転んでいましたとサ。

「するめまた焼き足す夜の年始客 (鷹羽狩行)」

(2025年 1月下旬 片山芳孝 記)

 

 

2024年12月21日土曜日

熊本・博多へ行きました。 2024年12月

 

 米の市場価格が手の付けられない事態になっています。
いわゆるB銘柄(青森のまっしぐらや、岡山ならアケボノ?)が34000円/60kg以上で成約しています。
 農水省が発表した11月の相対価格(JAと米卸の取引価格)は前年比57%高い23961円。このまま何の手(例えば備蓄米の大量放出)も打たなければ4万円を超えるとの声も聞こえています。12月の価格発表が恐ろしい!
 
 平成の米騒動の平成5年(1993年全国の作況指数74)~平成6年には5万円越えもあったような記憶がありますが…。流通業者のモラルが問われると言っても過言ではないのでは?  
 
 1212日の博多での全米工(加工用米業者の組合)の会合の前泊で熊本へ行きまし
 
 2019年の熊本地震で大きな被害を受けた熊本城の天守閣は美しくライトアップされていましたが、多くの石垣はまだまだ修理の真最中。完全に復元されるのはまだ10年以上かかるとされているそうです。
 
 宿からお城まで往復1時間のウオーキングの後はお待ちかねの熊本の郷土料理。
辛子レンコン(本気で辛かった!)、馬刺し、一文字のぐるぐる(なんじゃこれ?ワケギの酢味噌和えだそうな)と、熊本言えば球磨焼酎、「大石」と「待宵」を頂きました。
 
 その後は御年88歳の友人78年ぶりに再会。
元気の秘訣は?音楽と親しい友人との楽しい会話だそうです。アルコールはビールを少しだけだそうですよ!

 翌日の全米工の会合では、「慎重に対応したい」という意見が多数でしたが「来年の顔つなぎの為に仕方なく買っている」という声もありました。
 先に書いた平成の米騒動の翌年の作況指数は109となり、米価格は大暴落したことを覚えています。(それにしてもこの12年の農水省発表の作況指数のインチキさはどうよ…またいらんことを言ってしまった!)
 
 元旦の能登半島の地震で始まりその後の同地区の集中豪雨、そして異常高温の夏を経て、天井が見えない食品の値上がりが納まらないまま2024年が終わろうとしています。
 
 2025年の干支は乙巳(きのとみ)。
 蛇は脱皮をすることから新たな挑戦や変化に前向きになる年だと言われています。
 辛いことが多かった日本が復活し再生する一年となればよいと思うばかりです。
 
 新年の皆様のご健勝をお祈り申し上げます。

 ところでサッカーのファジアーノ岡山がJ1昇格しました!
おめでとうございます!!!←これ蛇足なり!

「ただ前へ前へとすすむ蛇の紋 (山口誓子) 蛇は夏の季語だけど…」

(実は来年歳男です。 2024年12月下旬 片山芳孝 記)

2024年11月19日火曜日

岐阜県大垣へ行きました。 2024年 11月

 

 岐阜県大垣市は松尾芭蕉さんが「奥の細道」の旅を終えた結びの地とされています。
 大垣駅からその名も「奥の細道むすびの地記念館」まで約2200メートルの「水門川遊歩道」は芭蕉の句碑やトイレなどよく整備されています。
 さらに○○まで△△メートルという道しるべが何カ所も設置されており、歩くのが大好きだけど最近「アルクハイマー」気味の私(片山)も迷うことなく歩くことができました。
 
 芭蕉が大垣から水門川を舟でくだり桑名へ旅立つ際に詠んだ「蛤のふたみにわかれ行く秋ぞ」の句懐紙の直筆が記念館に公開されているということで出かけました。
 
 この句懐紙は元禄2年(1689年)に記されたとされており、さすがに色あせてはいましたが、静かなそのたたずまいは感動ものでありました。

 夜には大垣駅前の居酒屋「どうさん」へ。
 12年前に一度だけお邪魔したのですが、なんと女将さんが「お酒のお米の話をしていましたよね」と覚えていてくれたのにはびっくり!
 ヒラメの刺身やら、牛すじのどて煮やら、海のものと山のものと、地酒の「道三」「鉄心」それにどぶろくの「白川郷」を美味しく頂きました。
 
 翌日は岐阜駅近くの「柳ヶ瀬商店街」を歩いた後、行列のできるうどん店「田毎」へ。
 ここでは奥方が牡蠣、私がキノコの味噌煮込みうどんを汗を拭きながら頂きました。これも結構でした(冷酒もね)。

 岐阜駅で乗ったタクシーの運転手さんが岡山駅前のギター教室の方とお知り合いとかで「行くことがあればよろしく伝えて」と名前のメモを渡されました。まあ行かんけど…
 
 小春日和の週末に缶ビールをお供に新幹線と東海道本線を乗り継いだ旅でしたが、車窓の山々はほとんど紅葉していなかったのは残念でありました。

 実は今回の旅のもう一つの目的は、先ほどの「どうさん」のカウンターで隣り合ったご縁で12年間年賀状のやりとりを続けているSさんにお目にかかることでした。
 「今度大垣へ行きます」とお知らせしたところ、わざわざ会いに来てくださり、感激の再開でありました。
 「一期一会」を大切にしたいと思います。

「行く春や鳥啼き魚の目は涙 (芭蕉)」

(もっと大垣が好きになりました。 202411月中旬 片山芳孝 記)

2024年10月31日木曜日

天然記念物 アユモドキ 2024年10月

 

 岡山市瀬戸町にあるキリンビール岡山工場では、天然記念物で環境省のレッドリスト「絶滅危惧種1A」に指定されている「アユモドキ」の繁殖活動に2005年から取組んでいます。
 
 2002年に瀬戸町の吉井川の支流で「アユモドキ」の稚魚が発見されたことがきっかけとなり保全活動が始まりました。
 
 「瀬戸アユモドキを守る会」と協力し、工場内の人工池に稚魚を放流するなどして「アユモドキ」の保全を応援しています。
 
 最近の活動をご紹介します。
・2023年6月に人工池で初めて産卵を確認
・2024年3月 10匹を水槽に移し人工飼料で育てる
・6月上旬 池に戻す
・6月27日生息調査で卵16個を発見し、工場内の小型水槽に移す
・6月28日3匹が誕生した
・7月9日に2年連続で孵化に成功した幼魚が1センチほどに成長
・9月5日工場近くの千草小学校の生徒が工場内の池に生後約1年の成魚40匹を放流 
 
 実際に池で「アユモドキ」を見ることは難しいですが、工場の事務所に設置されている小型水槽では間近に見ることができます。
 工場見学がてら観察に行ってはいかが?

ビールの肴を育てているのか」って言うのは、だれ!?

 野球の世界では日本一を決める日本シリーズより、アメリカのワールドシリーズの方が注目度が高い!
 大谷選手のドジャース、おめでとう!

 我が国の衆議院選挙は与党の過半数割れとなってしまいました。
農水大臣経験者の石破さんが、今の矛盾だらけの農業政策を改革してくれると期待していたのですが…。

 アメリカの大統領選挙も間近です。
 何か世間が落ち着きませんね。

 ようやく秋がやってきました。
 今年も秋刀魚はなかなか口に入りませんが「食欲の秋」を楽しみましょうね。

「右投げの秋雲穿つ(うがつ)左打 (春風亭昇吉)」

(去年のタイガースの日本一は嬉しかったな! 2024年10月末 片山芳孝 記)

2024年9月25日水曜日

静岡の三島へ行きました。2024年 9月

 
 元旦の地震に続き、秋の彼岸に能登半島をを襲った線状降水帯による豪雨被害
地震の避難所でボランティア活動されている方に伺うと
①杉を植林したものの管理されておらず、山に保水能力が無くなった事(人の手が入っていない雑木林はほとんど崩落していないそうだ)
②耕作放棄された水田が多く涵養力(田圃はダムの働きをします)が落ちている事
が被害を大きくした原因ではないかとの事です。
 被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

 敬老の日の連休に静岡県三島へ行きました。
岡山から東京方面への車窓の楽しみはなんといっても富士山
いつもは新富士駅を過ぎたあたりから北に雄大な富士山を見ることができるのですが、あいにくの曇り空、残念!
 
 車窓から見えないならと、絶景富士山スポットの「三島スカイウオーク」へ。
三島駅からバスで30分。長さ400メートル日本最長の吊り橋です。
 歩くと少し揺れているし、足元の隙間から70メートル下の地面が見える!あ~怖い!
雲の合間から、頭を隠した富士山と駿河湾を見ることができました。
 が、一転にわかにかき曇り、あれよあれよという間に大粒の雨が!
お後のビールが待っているから、ソフトクリーム舐めながら雨宿り。
 ここでは無料の簡易の雨がっぱと、傘のレンタルがありました。素晴らしい気遣い

 三島市の観光案内によると、ここは富士山の伏流水がいたるところで湧き出て「水の郷百選」に選ばれた「水の都」と呼ばれているそう。
 三島近くのその名も「清水町」には清流で知られる「柿田川」が流れていますが、曇天の為今回はパス、ここは是非行ってみたい!次回のお楽しみ。
 
 で、静岡と言えば ウ・ナ・ギ
ネットで検索していた三島駅前の専門店のB店。時間をずらしましたが予約でいっぱい。カウンターの隅でも、と言ってもダメでした。店員さんの対応は悪くなかったです、念のため。          
 それならと、近くの「鰻」の看板のお店へ。
入ってみたらトンカツなどもあるいわゆる「大衆食堂」。
 「それでも静岡だし」、とウナギを注文。
 
 いっちょまえの値段なんで期待して待っていたら、注文して5分もたたないうちに出てきた!
 こちらは焼けるまでの数十分一杯やりながら楽しむつもりだったんだけど……。
 
 お酒は弊社と取引のあるSH酒造さんの特別純米「誉富士」、KZ酒造さんの純米「正雪」。
 どちらもスッキリ系の旨し酒でした。
 
 で、鰻の味は……?
 
 色々楽しめた良い旅でありました。


「違う違う鰻はこんな味じゃない (笠原里香)」

(夏日と米高はいつまで? 2024年9月下旬 片山芳孝 記)

2024年8月29日木曜日

颱風 台風 タイフーン 2024年 8月

 
 パリ・オリンピックでチーム日本大活躍!
金メダル20、銀12、同13素晴らしい!
スケートボードやブレイキンなどの新しい種目でも躍進でした。
 今日からはパラリンピックがスタート。楽しみです!

 強い台風10号が西日本に近づいています(829日午前8時ごろ薩摩川内付近へ上陸)。今年は8月に6個もの台風が発生しました。
 進路予測がぶれていますが、九州、中国、四国の方々は充分お気を付けください。

 岡山・兵庫の生産者へ台風の影響をヒヤリングしました。
・岡山県北の早生種 コシヒカリ・あきたこまちは今週末(8月31日頃)が稲刈り。これは倒伏するだろうが、台風通過後に雨が続かなければ影響は軽微。
・県央の中生種 キヌムスメ・ヒノヒカリは9月中旬が稲刈り。ほとんど影響はなさそう。
・県南の晩生種 朝日・アケボノおよび酒米の雄町・山田錦は出穂前でほとんど影響はない。
・兵庫の山田錦は丁度出穂時期であり若干の影響は考えられる。
 両地区とも今回の台風よりは今後の天候が重要であるようです。

 最近になって国はようやく5年産米が不作であったと認めたようで、マスコミでは不作の上に品質低下、それにインバウンド等の需要増米が不足していると報道し始めました。
 そこに88日に宮崎県日向灘で発生した地震に関連して「巨大地震注意」が発表されたことで備蓄用の需要が起こりスーパーの売場から米が消えてしまいました!(米だけでなく水やカセットガスも…)
 そこにつけこんでネットオークションやフリマサービスで米を高値(5キロ3000円なら安いほう)で販売している輩がいます。
 10月になれば日本中から6年産米が出てきますので「令和の米騒動」も落ち着くと思っていますが…。

 先月紹介した富山五箇山の「三笑楽 雄町 山廃純米生原酒雄町70%精米)」が届きました。
 先ずは常温で「飲みごたえ抜群 これは旨い!」
 次にぬる燗で「ガツン、ガツン!これは来るなあ」
 そして冷やして「飲み易くなりすぎたかな」。
 わが家の奥方は「これは焼き鳥に合うよね、それも宮崎地鳥の炭火の焼き鳥に!
その通り!
 このお酒は力のある肉系の料理にピッタリ!
さすがきき酒師(私 片山)のお嫁さん、GOOD JOB!
 
 なんにしても台風の被害がありませんようにお祈りします!

「颱風を神風と呼ぶ歴史かな (杉林義男)」

(今朝 ハイビスカスが咲きました。2024年 8月下旬 片山芳孝 記)

2024年7月29日月曜日

酒都 西条へ行ったんよ。 2024年 7月

 

 広島県東広島市西条は日本三大銘醸地と称されています。

 JR山陽本線西条駅周辺に7つの酒蔵が現存しており、というか酒蔵が集中する地区に駅を建設したとも言われております。
 駅の南側一帯の「西条酒蔵通り」。赤い煙突が立ち並び白壁の酒蔵が続きます。

 そもそもなぜこの狭い地域に江戸時代以降 酒蔵が集中したのか?
 この地域に、酒造りに合う「鉄分が少なくミネラルのバランスの良い水」が出たからとされています。
 2日間で数種類の「西条酒」を頂きましたが全体的に「甘口だけど奇麗」な酒質(私(片山)の個人的な感想です)でいろいろな料理に合いそうに思います。
 
 私も早朝ウオーキングした「西条酒蔵通り」。
 ここで毎年10月に開催される「酒まつり」では2日間に20万人もの酒飲み達があふれ「西条酒」を嗜し飲み(たしのみ)ます。毎年救急車の出番もあるとかないとか!
 
 広島県では呉市にも数軒の酒蔵があり、こちらのお酒は「やや辛口でキレのある」酒質かな。
 私は「良い鯛の刺身」が手に入れば呉の酒を買いに走ります(これホント!)。

 先日は富山県のS酒造の山崎杜氏が来社されました。世界遺産「五箇山」にある蔵元で岡山の雄町を使って頂いています。
 土地柄か「山の幸」に合うような骨太のうま味のあるお酒だそう(杜氏さんにヒヤリング)。
 後日ネットで「三笑楽 雄町 山廃純米生原酒(雄町70%精米)」を注文しました。
どのようなお酒か、到着が楽しみです。

 昨日728日は私の自宅近くの小さなお稲荷さんの夏祭りでした。
 境内の木陰でのヨーヨー釣りや手焼き煎餅屋台で、お参りの皆さんも少しは涼を感じてくれたかな?
 
 とは言え、私は準備から片づけまで暑さの中にいました。
帰宅後も体に熱がこもっており、さすがに燗酒は無理!
 長野県のⅠ屋さんの「RYUSUISEN 岡山赤磐雄町 純米大吟醸 山廃」をよく冷やして頂きました。
 雄町らしい「コクのある旨し酒」で飲んだ時のシュワシュワ感と少しの苦みが爽やか。
 どちらかと言えば濃い目の料理に合いそう!
 
 そうそう新幹線の東広島駅と山陽本線西条駅とはバスで20分程離れていますから、ご注意!
 
 久々に帰ってきてくれたツバメが無事に巣立ち、ちょっと嬉しい今日この頃です。

「豆腐一丁あれば御の字冷やし酒(高澤良一)」

(パリ五輪 ガンバレNIPPON! 2024年7月下旬 片山芳孝 記)

禍福は糾える縄の如し 2025年 正月

   睦月22日夜明け前 真南でひっそりと輝く下弦の月に向かってウオーキング。年末にワークマンで購入したネックウオーマーが良い感じ!    元旦はわが家の氏神様の 岡山神社 、会社近くの 沖田神社 、私(片山)の自宅近くの 法隋稲荷。 毎年恒例の三社参りです。それぞれちょびっとの...