2012年6月18日月曜日

「香港へ行ってきました!」(2012年6月)

岡山県南では先週末(6月16-17日)に田植えがほぼ終了。緑の気持ちの良い景色が広がっています。
 今月初めに、日本青年会議所米穀部会のライスミッションに同行させて頂き香港へ行ってきました。関係各位には大変お世話になりました。
 初香港は、東京都の半分の面積で、住宅等で有効利用されているのはその25%に過ぎないそうです。そこに700万もの人が住んでおり、住宅はほとんどが30~40階建ての高層です。
 中心部であっても道路は狭く、しかも迷路のごとく入り組んでおり、最終日に街中をウオーキングしていたら「ここはどこ?」状態で迷子になってしまいました。そんなことはどうでもいいのですが…。
 研修では、香港最大の米穀卸の「金源米業社」で工場見学し副社長から実情の説明を受けました。また日系のショッピングセンター「アピタ」で米を含めた様々な食材の実態を目にしました。また日系企業で香港に多数出店している和風料理店「大戸屋さん」では感心するほど美味しく炊飯した「あきたこまち」を頂きました。そしてキッコーマン社の子会社で世界各地で日本食材を取り扱っている「JFC社」の香港法人では社長以下4人のスタッフの方から、香港及びアジア各国の米流通事情を詳しくレクチャーして頂きました。
 香港の米の輸入量は年間336000トン(2011年)でその2/3がインディカ種。日本からのジャポニカ種は僅かに670トン。日系企業経営の和食店では日本からの輸入米を使っていますが、多くを占める地元企業経営の日式レストランでは、中国、タイからのジャポニカ種のブレンド米を使っている。価格はなんと120-130円!
 日本からの輸入が増えない最大の理由は価格の高さ。先ほどの大戸屋さんののような「中級和風店(JFC曰く)」では日本米を320-330円で購入している。「あれ?意外と高くないのでは」と思いましたが、街中を歩いて感じた香港の物価水準は日本の半分くらい?それじゃ330円は高いのか!
 もしその他香港の米事情にご興味があれば私(片山)までお尋ね下さい。大きな声では言えない情報もある…かな?
 香港にいた6月4日に日本の農水大臣交代のニュースを聞きました。帰国した6月6日の日経の一面には「クボタ」が今秋香港へ200トン米を輸出すると報じられました。たった1時間の時差にもかかわらずボンヤリしていた6月8日には、政府米4万トンの売却が決まりました。たった4万トンとはいえ加熱しすぎた国内マーケットの価格抑制効果があったような、なかったような?
 あと1カ月余で南九州や高知県から新米が届きます。
 我社では加工原料米も主食米も新米の本格的な出回り時期まで綱渡り状態。「新規営業するな!」「実績以上に出荷するな!」という営業会議はもう沢山!米の消費量、生産量を維持するためにも冷静になりたいところです。
 話変わって以前ご紹介した岡山市内の手打ちうどん屋「潮来」は現在休業中。お二人の方から「閉まってたよ!」とのご指摘が…。誠に失礼しました。再開したらお知らせします。
(雨よ降れ、陽よ照れ、気温よ上がれ! 2012年6月中旬 片山芳孝 記)

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