鳥取県や中国地方の山沿いでは1月下旬に続き、建国記念日の前後にも大雪があり、幹線道路での車の立往生や除雪の際の事故が報じられています。被害にあわれた皆様にはお見舞い申し上げます。
弊社の庭先に昨年の3月に植樹した桜の一種「あまのかわ」の新芽が大きくなっています。また私(片山)の茨城県での常宿からは偕楽園の梅まつりの知らせがありました。
海外ではアメリカのトランプ新大統領の発言を巡り世界が混乱しています。また要人暗殺のニュースも飛込んできました。
最近の日経新聞に連続して日本酒の特集がありました。
2月19日に、アメリカ東海岸の北部メーン州で日本酒造りをする米国人の記事。
近くの湖から引いた軟水と、カリフォルニアのコシヒカリで醸す純米吟醸酒(Blue Current)。酒瓶のラベルには大きく“SAKE”と表示されています。2016年8月ロンドンで開催された「ロンドン サケ チャレンジ」(LSC)で金賞に選ばれたそうです。
LSCのホームページを見ると岡山県からは室町酒蔵の大吟・純吟もGoldを受賞されています。
弊社の取引先でもカナダで日本酒の醸造を始めた岡山出身の方がいらっしゃいます。
“Rice Wine”から“SAKE”へ。海外で日本酒の需要が増えている証ですね。
翌20日には酒造好適米の記事。
国内で個性のある日本酒人気が高まっていることを背景に、大量に消費されている山田錦や五百万石など以外の酒造好適米が、各地で開発・復活されているという内容。
京都の「祝」、石川の「石川門」、鳥取の「強力」等々、各地方の生産者、酒造会社、農業試験場などの協力で生産されている酒造好適米が紹介されています。
その記事は我が岡山が誇る酒造好適米「雄町」には残念ながら触れていませんが、弊社でも「個性的な酒を醸したい」「雄町の生産量を増やしたい」という思いを持つ生産者・蔵元・精米機メーカーと協業し、精米歩合20%(流行りの言い方では2割磨き)の「雄町」の精米を手掛けています。
2016年にはその事業に対し農政局・経済産業局より農商工連携事業の認定を頂きました。
28年産では地元岡山と千葉県の蔵元へ20%精米の「雄町」をお届けしました。
また岡山産の山田錦(2.1ミリ選別→兵庫産は2.05ミリ)の20%精米も長野県の蔵元さんへお届けいたしました。
高精米の出来る「雄町」の玄米の供給がまだ限定的で広くご案内できませんが、少しずつ増やして参りますのでお引き合い下さい。
もちろん山田錦の2割磨きも承ります(あらら、最後はCMになっちゃった!玄米の状態で高精米ができない場合もあります)。
春の彼岸まであと1カ月。気温の変化はまだまだありますが、春はそこまでやって来ていますね。雪見酒、梅見酒と洒落ながらもうひと踏ん張りしましょう!
「毎年よ 彼岸の入りに 寒いのは(正岡子規)」
(2017年2月下旬 片山芳孝 記)
2017年2月24日金曜日
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