4月13日 5時33分。淡路島付近を震源とする大きな地震が西日本を襲いました。被災された方にはお見舞い申し上げます。私(片山)は普段なら早朝ウオーキングをしている時間ですが、前日の深酒で爆睡中。大きな揺れで飛び起きました。幸い会社も自宅も被害はなく一安心です。早々に電話やメールでお見舞い頂き有難うございました。しかしその後も東北や三宅島で地震が続いています。心配です。
毎度話しています岡山市内にある西川緑道公園では、珍しい緑色の花が咲くウコン桜が地震のあった先週末頃に満開となり、今(4月20日)はその緑色の花びらがピンクに変わりつつあります。また山吹も黄色の花が咲き始め、ところどころ白い山吹の花も見られます。これからはサツキや、つつじが楽しませてくれます。
自然界では春爛漫でありますが、米穀業界では「強烈な春の嵐」が吹き荒れています。
某集荷団体の狂気の結果、米価は不自然に値上がりし、量販店では米の販売量が前年を2割も下回っているところがあったり、また外食・中食業界ではご飯の量を減らすなど、主食米の売り上げはメッチャ悪い!産地、米卸の売り焦りを嘲笑うように米価は4月に入り急落しています。「やっぱり米はあったんだ…。」後の祭り!
原材料米の世界では27000トンもの18年産政府備蓄米が売却されることとなり、4月23日には入札結果が発表されます。原材料米の扱い業者の団体である「全国米穀工業協同組合(全米工)」は実需者ではないので直接売却を受けることはできませんが、原材料米の不足・高値に苦労されている我々のお客様である食品メーカーさんの救済を訴えるべく、農水省に備蓄米の売却を陳情してきました。その事が一つのきっかけになったのだと密かに思っています。
その売却を受けて史上最高値を更新していた特定米穀価格も下落し始めています。
原材料米の搗精業者は多少の差はあれ特定米穀の在庫を持っており、この下落で何らかの値下がり損を被りますが、25年産特定米穀が下がることによって、我々もお客様も仕事を続ける事ができるとポジティブに考えることにしました。
「あんな年もあったんだ」と笑えない笑い話になるのでしょうね。
某集荷団体には自己保身、我田引水の動きをこの秋には改めて頂きたい。弊社の親しくしているJAの担当課長は、2カ月前まではバンバンの強気でしたが「高いと売れんもんじゃな~」と逆に心配顔になっていますよ。
酒米のシーズンが終わり弊社では設備・機械のメンテナンスの時期となりました。
今日の土曜日は精米工場の床の補強工事。明後日月曜日からは定温倉庫の補正工事。また原材料米ラインの色彩選別機の更新工事も間近です。そうそうトラックも新車に!
ゴールデンウイークには岡山県北でも田植えが始まります、またあと100日もしないうちに九州、四国の早生地区から新米が出荷されます。上がったり下がったり、不足したり余ったり、気が休まらずクタクタになった(東日本大震災以降の)2年間でした。
国内では25年産政府備蓄米の買入が高値で進んでおり、また国際的にはTPPの加入交渉がスタートし、米穀を取り巻く状況も時々刻々変化しています。今年の気候が安定し少しは落ち着いたマーケットになって欲しいと思う今日この頃です(年と共に随分保守的になっちゃったな~)。
(年をとってもGWは楽しみ! 2013年4月下旬 片山芳孝 記)
2013年4月22日月曜日
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