2014年9月26日金曜日

「またまた地球が怒っている!」(2014年9月)

異常気象という言葉、繰り返し耳にします。西日本では8月に多雨、日照不足。夏らしい時期は7月中下旬の僅かな期間だけでした。その影響か、9月中旬に訪れた山陰日本海の水温は24度程度で昨年より4~5度も低かった。また沢山の犠牲者を出した広島での豪雨。私の知り合いも数名被災されました。フィリピン、台湾、中国、韓国そして日本、各地で大きな被害を出し続けた「悪魔のような」台風16号。そして9月27日には木曽の御嶽山の噴火。多くの被災者が出ています。こう頻発すると何が異常で何が正常なのかと考えてしまいます。被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。

   我国の米の状況もまさに異常(24年産米の高値による必然的な異常かも)。各地の26年産の概算金は7000円台も出現。減反助成金は減らされ、加工用米や飼料米も宣伝通りには売れず…。
 更にふるい下米はもっと悲惨。震災以降のバカ高値により食品メーカーさんは輸入米、加工米、備蓄米へシフトしました。そして主食米の値下がりで主食向けも全く動かない。
ふるい下米(特定米穀)無選別は30円程度(記憶がない!)まで下がっても動く気配がない。ちょうど1年前のこの欄で「愛されない特定米穀」は産業廃棄物になってしまうと書きました。今まさにそこへ向かってまっしぐらのように感じます。米は安い、ふるい下米は動かない。生産者は来年以降、米を作ってくださるのでしょうか。
 食品メーカーの皆さん、日本の農業を守るためにも、国産米、国産ふるい下の使用をご再考下さい。少なくとも来年1年間は良質な白米を安価でご提供できるはずです。

   岡山では9月23日に「雄町と地酒の祭典(昨年までの雄町米サミットが改称)」が開催されました。今回は雄町米の酒だけでなく、岡山県内の26年度清酒鑑評会の受賞酒をはじめ、県内24の蔵元さんの自慢の酒が勢揃い。そのおかげか700枚の前売り券(2000円)はほぼ完売(主催者発表)の大盛況でした。私も幹事として参加しておりましたが、若い男性、若いカップル、女性通しのお客様が随分目立ちました。純米酒や吟醸酒の需要が上向いていることの表れでしょうか。今回の出品酒はどれをとっても旨口ばかり!「日本酒って旨いんだ!」と感じる若い人が増えてくれれば、業界にとってまた日本農業にとって喜ばしい事なんですが。
 岡山県南はここ2-3週間晴天が続いています。雄町、朝日、あけぼのという岡山特有の晩生米も高品質が期待されます。優良な岡山米、そして隣県広島の酒造好適米のお引き合いをお待ちしております。

(雄町と地酒の祭典…立食でよかった! 2014年9月下旬 片山芳孝 記)

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