2014年1月17日金曜日

「遅ればせながら新年明けましておめでとうございます」(2014年1月)

今日1月17日、阪神淡路大震災の発生から19年を迎えました。震災当日、私(片山)は岡山の自宅の寝室で7歳の次男と一緒で、強い揺れ(確か震度5強)で飛び起きました。
神戸に約8年住んでいた身としてその時の惨劇を忘れることができません。改めてお亡くなりになった6434名の方のご冥福をお祈りします。
 今朝、通勤途中に聞いていた関西系のラジオでは各局とも震災関連のニュースを大きく取り上げていましたが、TVではNHKが少し触れただけで東京キー局の民放ではほとんど報道されなかったみたいです。

   先日名古屋で仕事を終え、知る人ぞ知る名古屋伏見で創業100年を誇る居酒屋「大甚」へ参りました。17時を少し回ったころ入店。おそらくキャパ50人ほどの店内は9割の入り。隅っこにようやく席を確保。もちろん合席です。お酒は広島西条の銘酒「賀茂鶴」の樽酒。肴はごくごくありきたりの季節の物が大皿にズラリ。でもすべて魅力的!
 隣のお客さんのお酒が来ないので「まあまあ繋ぎで一献どうです!」。これがきっかけで差しつ差されつしながらお話ししました。60代後半のご夫妻とご主人の妹さんの3人組。
岩手県釜石のご出身で今は在名古屋。話題が東日本大震災の事になりそうな雰囲気。「震災の話をしてもいいですか?」とお尋ねすると「私たち被災者は震災の真実を伝えるために、そして風化させないためにも話し続ける義務があるのだと思っています。」とのことでぽつぽつと悲しい話をして下さいました。
 ・ご親族で未だに行方不明の方がいること。
 ・地区指定の避難場所が6メートルの高さしかなく、お年寄りはそこへ誘導された事等々。
 私は地震の瞬間は羽田空港にいたのでその激しさを少しは分かるつもりで聞いていました。その間に盃が行ったり来たりで2合徳利が10本近く並んでいました。やっぱり日本酒はいいなあとつくづく思いました。再度、合掌。

   アルコール飲料の話題を3つ。
 《日本酒の出荷量》
 吟醸酒前年比プラス10%、純米酒プラス4%。普通酒はマイナス7.5%。全体ではマイナス4%。特に紙パックの低価格酒の落込みが激しいそうです。美味い純米酒や、吟醸酒を飲んで日本酒ファンが増えると良いですね。2年続きの酒造好適米の品不足、高値張付きがこのブームに水を差さなければいいのになあ!
 《ビールの出荷量》
2013年の出荷量は前年比マイナス1%。9年連続で過去最低。我がキリン社は第3のビールがヒットするもシェア34.8%で残念2位。今やサッポロ黒ラベルやサントリープレモルにも追抜かれて風前の灯のラガービールを頑張って売って醸造米をドンドンつかってほしいなあ!
 そして驚いたのがサントリーHDによる、アメリカ蒸留酒首位のビーム社の160億ドル(1兆6500万円)もの買収劇。単純計算ではあるが世界第3位の蒸留酒メーカーとなる。それどころか飲料事業と合算すると日本の飲料業界のトップになる可能性があるそうです。4年前のキリン社との統合破談が良かったのか悪かったのかわかりませんが、まさに浪速の商人ここにあり!「やってみなはれ」の精神なんですね。

   そんな雲の上の話は置いといて、弊社では今も酒米精米設備はフル稼働。有難い事です。

 「戦う集団になろう!」今年の弊社のスローガンです。
 競合先だけでなく、自己中心の考え方や自分に対する甘えと戦い、予測困難な米穀業界の変化に対応して参ります。
 2014年本年も変わらぬご愛顧をお願い申し上げます。
(樽酒のぬる燗も結構!! 2014年1月中旬 片山芳孝 記)

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