2022年6月11日土曜日

貧乏人は米を食え! 2022年 6月

 

 花鳥風月とはよく言ったもので、加齢につれて自然の美しさ、優しさに気持ちを癒されるようになりました。

 6月上旬の今、我が家(片山)の小さな庭では高貴な紫色の「テッセン」が花盛りです。カミさんが鉢から下におろして棚を作ってくれました。
昨日(69日)の朝にはこちらは鉢植えの「ゴーヤ」の黄色の花が咲きました。
春先には我が社の「さつき」が例年より花が多くピンクの垣根が見事でした。

 今年も会社にはツバメが帰ってきて抱卵していたのですが、カラスに巣を襲われて残念ながらヒナの姿を見ることができませんでした。
家の庭では冬から春にミカンを枝にさすと「メジロ」がやってきます。
また早朝の岡山駅近くの西川緑道公園のウオーキングでは可愛い小鳥の声が聞こえます。
そうそう、昨年8月には会社のすぐ近くにコウノトリがやってきましたよ!

 会社の周辺は岡山県南で最も田植えの遅い地区なのですが、ようやく始まりました。
直播の田圃では早苗が育っています。しばらく気持ちの良い緑に囲まれます。
精米棟(3階建てに相当)からは、空気の澄んだ日には数キロ南の児島半島の山々や、日によっては20キロ離れた小豆島を見ることができます。

 家のカレンダーには月の満ち欠けと潮見表(大潮とか小潮とか)が記載されており、次の満月はいつだとか、今夜は新月近くのおぼろげな有明の月*を見ることができるとか夜空を想います。(*有明の月…夜が明けても見える月の事を指すこともあります。)

 柄にもないことを書き連ねましたが、ふとしたことからの感動が嬉しい今日この頃であります。

 国としては米余り解消のために(同時に国の田圃面積維持のため)、「主食米」から「その他の用途米」、または「大豆や麦」等その他の作物への転換を(助成金を出して)強力に推進しています。
 6月2日時点での国の転換目標39000ha(主食米の生産量210,000トン削減)には、まだ4000ha(約22,000トン)未達だそうです。
 さらに「その他の用途米」の中でも、酒や菓子などの食品原料となる「加工用米」からより助成金の多い「飼料米」への転換が進み、一部地区では「加工用米」不足が現実となっています。
 
 「米余りの米価値上げ」が実現できるのでしょうか?

 昔々あるところに「貧乏人は麦を食え!」と言った閣僚がいたそうです。
小麦粉を筆頭にあらゆる食品が値上がりしている今は「貧乏人は米を食え!」という時代なのかな?

「ゆふやけが けふの田うゑを 照らしけり (作者??)」

(2022年 6月中旬 片山芳孝 記)

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