当地の山陽新聞の最近のコラムの書き出しです。
ものすごいスピードで世界的な食糧危機が広まりました。
6月3-5日ローマで開催された国連食料サミット、7月7-9日に開催される洞爺湖サミットで何らかの解決の道筋ができることを祈ります。
さて、弊社のホームページを若干手直しします。その中の「旨米談義」の項目に私(片山)の思いを追記しました。その文章を下記しますのでご意見あれば頂きたく存じます。
2007年から2008年前半にかけて世界の穀物事情は大きく変わりました。
①旱魃、洪水等世界的天候異変による大産地の減産
②新興国の旺盛な穀物需要
③原油価格の高騰からとうもろこしを原料とするバイオエタノールの生産が加速し食料が燃料になるという図式が出来上がった。
④投機資金の穀物市場への流入
等々の要因が複合的に作用し、地球規模での食料不足、食料価格高騰問題は広がりやスピードがかつて無い様相となっております。
世界で8億を超える人々が栄養不足で苦しみ、またアメリカ農務省によると世界の穀物期末在庫率は2007年に3年連続で低下し、約30年ぶりに15%台まで落ち込んでいるそうです。
食料をめぐる暴動のニュースが世界各地から伝えられています。
このような今、我々地球市民が真剣に取り組まなければならない事は
1.食料のバイオ燃料への転換をむしろ抑制することの検討
2.我国を含めて世界的な食料の増産をはかること
3.世界各国の食料相互扶助
だと考えます。
2006年度の我国の食料自給率は39%となってしまいました。米の作況指数が74となった1993年(平成5年)以来13年ぶりに40%を下回りました。
世界的な食料増産の責任を果たし、また我国の食料自給率向上のためにすべき事・・・。
行政は「米を作らない人」を助成するのではなく、「米や穀物を作ってくれる人を育てる」事を考え、消費者は自国の食料中心の食生活への転換の、また年間数百万トンにも及ぶ食品の廃棄量を減らす努力をする。「もったいない」食生活からの脱却を深刻に考える。そして間に入る我々流通業者は安価な食品の提供のみに奔走するのではなく、生産者の苦労を考慮した適価での販売に努めることもとても大切なことでしょう。
数年後、数十年後の我々の子供たちの食の安全確保に国を挙げて取り組むときだと考えます。
(折りしもローマで国連食料サミットが開催された 2008年6月 HPリニューアルに伴い追記しました。 片山芳孝)
登録:
投稿 (Atom)
雪 ふらない! 2025年 2月
能登半島の大地震で明けた2024年。 復興への道のりはまだまだ遠い。 私(片山)の知人も被災者ですが、避難所のリーダー役の一人としてお世話をさせて頂いているそうです。改めて被災された方にお見舞い申し上げます。 ロシアによるウクライナ侵攻がまる二年となりましたが戦は止み...
-
弊社はこの 1 か月の間に 2 件のクレーム事故を起こしてしまいました。 どちらも日本酒メーカー向けのお米です。 1 件目は異物(草の実)の混入。 2 件目は容器のフレコン( 600 キロ)の破れ、汚れ。 どちらも弊社の製造・出荷の マニュアルが守られていなかった のが原因...
-
私(片山)昨年3月に目の手術を受け、遠近共にメガネの要らない生活になりました。 とにかく楽です。 頭に乗せたままメガネを探したり、顔にかけたまま洗顔したり、そんな漫画のような出来事とおさらばしましたよ。 でも良いことばかりではありません。 30数年メガネ生活だったのでその...
-
8 月の末に 東北 へ行ってきました。 最大の目的は「 秋田県大曲 」の大花火です。 8 月 25 日 せっかく東北へ行くなら温泉や観光もしたい、美味しいものも食べたい、と東京駅から秋田新幹線で田沢湖駅へ。そこからバスで約 50 分の 乳頭温泉郷 へ。温泉郷とは言え 7 軒あ...