2011年2月25日金曜日

「もうすぐ春ですね~」(2011年2月)

宮崎県新燃岳の大噴火、海外ではニュージーランドのクライストチャーチの大地震。被災された方に心よりお見舞い申しあげます。

 早いものでもう3月。花の便りが待たれる季節となりました。
弊社では酒造用米の出荷も一段落し、作業の中心は昨年の高温障害による着色粒の除去といった玄米の調整に移っていきます。昨夏の高性能な色彩選別機の導入、結果的にタイムリーでありました。
 今シーズンは酒造米が構音障害の被害を受けた影響で酒化率(歩留り)が例年より悪く、すなわち酒粕の発生が多い傾向にあったそうです。ある蔵元さんでは
 「酒粕の効用(悪玉コレステロールを減らしたり、お通じが良くなる)が、NHKのためしてガッテンで紹介されて酒粕が品不足だったんで丁度良かったんだよ。それに酒粕が多いって事は酒質がピュアになっているんだから、今年の米の品質も悪いことばかりじゃないんだよ」と話してくれました。なるほどね!

今年もこのホームページを見てお問い合わせを頂いた蔵元さんや生産者がありました。有難いことです。

 灘五郷の酒造組合では「日本酒の燗のつけ方」のDVDを作成したり、チェイサーとしての「やわらぎ水」を推奨したり、美味しい日本酒の飲み方のPRをされています。また岡山県内のある蔵元さんでは「木桶づくり」を復活し、美味しい日本酒の製造に尽力されています。いろいろな日本酒の消費拡大の努力が続く中、我が岡山県酒造組合は、酒造業界の技術向上や県産酒の消費拡大への取り組みを通じて岡山のイメージアップに寄与したとして、「岡山県三木記念賞」を受賞されました。誠にご同慶の至りです。おめでとうございます。
 私も先日某ビールメーカーの懇親会で一人日本酒を飲むなど、連夜消費拡大に努めております。日本の文化である日本酒のご愛飲をお願いいたします。

 話は変わりますが、大豆、小麦、とうもろこし、砂糖、コーヒー・・・。世界の食品がなんもかんも値上がりしています。値下がりしているのは日本の米だけ!
 米農家への戸別所得補償制度による保障金が定額部分と変動部分と合計で10アールあたり30100円支給されるそうです。また政府はやらないやらないと言っていた22年産米の買上げと「販売環境整備事業(集荷円滑化対策基金を充当)」で、約35万トンの22年産米を市場から隔離しようとしています。一方でTPPへの加入は農産物の価格が下落すると言われています。猫の目政策で流通業界は大混乱していますが、生産者がやる気になってくれる方策を講じて頂きたいものです。

《蛇足》
 私(片山)がこんなものはいらないと思っているもの。
 ・朝刊の別刷り紙(具にもつかない内容のものが多いと思いませんか?)
 ・朝のTVニュースワイドショーの女性アナウンサーの超ミニスカート
  (気になってしょうがないじゃん!)
 最近どうでもいいことがなぜか気に障るようになってきた。いわゆるひとつの年のせいだんだろうな~。
 それから女性3人組のヴォーカルユニット。パフュームよりやっぱりキャンディーズだよね!ご同輩!
(雪見酒、梅見酒、花見酒。お体たいせつに! 2011年2月下旬 片山芳孝 記)

寄席跳ねて上野で鰻なんてどう? (江口小春)   2024年 4月

 初夏を思わせる高い気温が続く4月19日、千葉へ行きました。 かつて千葉県の日本酒の蔵元さんには 酒造用(かけ米) に岡山の「 アケボノ 」をたくさん使って頂いていました。  最近では地元千葉県産の米の使用割合が増えており「アケボノ」の出番がほとんど無くなりました。  しかし有難...