昨夜(4月27日)、旬には一足早く「泉州水ナスの浅漬け」をぬる燗で頂きました。
これからは山菜などの春の味覚から夏の食材にバトンタッチ!
ちょっと辛口の冷酒も良い。楽しみ楽しみ!!
初夏を思わせる気温の続く4月中旬、山梨と千葉の蔵元さんを訪問しました。
新宿駅から「特急かいじ」で大月から笹子駅へ。
車窓からは東京とは思えぬような山深い緑が美しく、山梨に入ってからは笹子川(フライフィッシングの名所だそう)を左右に見ながらの約90分の鉄道の旅はビールが無くても?快適でありました。
笹子駅近くのS酒造。
富士山を起点とした雪どけの名水で仕込みをします。当社からは「岡山県赤磐産の雄町」を納入しています。
天野社長は46歳。山梨県酒造組合の会長も務めていらっしゃいます。
2024年問題で往時の30%まで落込んだ観光バスの来訪がようやく戻りつつあると一安心。 「笹一」と「旦(だん)」が主要銘柄。
私(片山)は同夜宿泊先の上野駅近くの居酒屋で偶然「旦」の純米酒をぬる燗で頂きました。丁度良い辛口で、刺身にも鶏料理にもご機嫌!
同社の洒落たカフェに併設の直売所で求めた「うすにごり純米吟醸酒」は微発泡の旨口で、今はわが家の奥方のお気に入りです。
翌日は千葉駅からレンタカーで約90分、田植えの始まった房総路を南へ。途中東京湾の海を見ながら1793年(寛政5年)創業のKI酒蔵へ。
小泉社長は42歳、なんと14代目だそうです。
こちらでは自社田で酒米づくりをしており、「東魁(とうかい)」のブランドで大吟醸酒から本醸酒までフルラインで醸しています。
ここへも「赤磐産雄町」と「兵庫県産の山田錦」を納入しており、弊社からの「赤磐産雄町」は他社からの雄町米と比べてよい酒ができたとの評価をいただきました。
東京中心に販売していますが最近では韓国や欧州への輸出が伸びているそう。
ここで求めた「赤磐産雄町」の60%搗精の「特別純米酒」はスッキリ辛口で酸もある。そして低グリテリン米「ゆめかなえ」の純米吟醸酒。酸の効いた白ワインのような味わいで、旬の山菜の天ぷらと併せて頂きました。
午後からは九十九里浜の近くで日本酒とクラフトビールを醸しているKA銘醸直営のビヤバー「TAP ROOM99」へ。千葉駅から徒歩数分にあるお洒落なバーです。当日は開店前だったので残念ながらビールは次回迄おあずけ!
同社へは「赤磐産雄町」、「岡山県南の雄町」、「兵庫県産山田錦」を納入しています。
佐瀬社長のこだわりで、全量「純米吟醸」、「純米大吟醸酒」のみを醸しています。
現在では醸造石数は千葉県内でも屈指となっています。
「赤磐産雄町」の「大吟醸酒」はしっかりとした旨口で飲みごたえ充分。
昨秋には社長は来岡され赤磐の生産者Kファームで稲刈り体験を。
今回お会いした経営者の方は3人とも40歳代。日本酒造りにそれぞれのこだわりを持って取り組んでいます。日本酒の世界、まだまだ夢は広がります。
70歳代のオヤジも邪魔にならないようにお手伝いさせてください!
私の酒飲み仲間から「ウイスキーのチェイサーには水より緑茶がいいよ」と聞きました。お試しください!
「川風やよい茶よい酒よい月夜 (室井其角)」
(わが家の日本酒専用冷蔵庫を新調しました。 2025年4月下旬 片山芳孝 記)