少し早い夏休みをとって、7月中旬に沖縄県最北端の伊平屋島(いへやじま)へ行きました。
岡山→那覇 空路2時間、那覇空港→運天港(今帰仁村)バス3時間、運天港→伊平屋島フェリー80分。わが家(片山)を7時にスタートし、伊平屋島の民宿へ17時にチェックイン。とりあえず遠いわ!
実は4年前にも伊平屋島へ行く計画があったのですが、あの軽石問題でお流れ。
今回、島の方に軽石の事を訊ねたら、場所によっては海岸に1メートルも積もったそう。
それに一部は対馬海流に乗って、なんと北海道まで到達したとか!ホントかね?
3日間の滞在中、青空が見えたと思ったら突然のスコール。夜中に雷で民宿が揺れて飛び起きた事もありました。
島は一周約36キロメートル。レンタバイクで海沿いの道を観光スポットや共同売店に寄りながら、ノンビリ3時間程のツーリング。
島は水に恵まれているそうで、北部の田名地区ではうるち米「ちゅらひかり」の稲刈り真最中。ここは県内では石垣島に次ぐ作付け面積だそう。
「ちゅらひかり」は「ひとめぼれ」を母に持ち草丈の低い(60~70センチか?)良食味(今回は食べていない…)のお米だそうです。
島では2期作が行われており、8月に田植え、10-11月ごろに2回目の稲刈りが行われます。
島の中心部にある「伊平屋島醸造所」を訪ねました。
島の豊富な湧き水で醸される泡盛の代表銘柄の「照島」は製造量の80%ほどが島内消費で、泡盛好きの私も飲んだことがありません。
ここのもう一つの特徴は、2期作で作られた島産のインディカ米での仕込みに2019年から取組んでいること。お店におられた、おそらく杜氏さん?に伺うとタイ米原料の「照島」と県産米を使う「てるしの島」とでは出来が全く違うとか。そろそろ宅配便が届くころなので楽しみです!
ここまではちょっとだけ米屋目線でありましたね。
島の観光地で最高のお気に入りは「リュウキュウマツ」の大木「念頭平松(ニントゥマーチ)」。
樹齢300年と言われ、幹の太さ(4.5メートル)や高さ(8メートル)は大きくないが、半円形の傘のような樹形で、枝張りは最大28メートルもあり、国の天然記念物に指定されています。
「屋久島の千年杉」やこの「念頭平松」などの年を経た大木に向かうととても神聖な気持ちになります。
滞在中に2度訪れましたが、ずいぶん長い時間じっとみつめていて気が付けば何かブツブツ話をしていました。島のお土産はどちらも島特産の「アオサ」と「黒糖」をいっぱい!
今週末7月24-25日には南九州から新米が出荷されます。
JA宮崎の「こしひかり」の相対価格は33600円/60キロだそうです。
備蓄米の販売、輸入米の増加、7年産米の作付け増加など、米価格を左右する多くの要素があります。何にしても農家が再生産可能な価格を維持できることを望みます。
米屋の皆さんはケガの無いように!
「儲かった事を忘れず損忘れ (五代目 古今亭志ん生)」
(今朝わが家のハイビスカスが咲いた! 2025年7月下旬 片山芳孝 記)