当然でしょ! 米離れ!
震災後は東日本産米の放射能汚染に対する懸念から、それまで在庫過多状態であった22年産米は値上がりを始め、23年産では九州の新米は一時1俵20000円の値がつき、その後も22年産を上回る相場で推移しました。
24年産に至っては豊作で米余りの状態であったにもかかわらず、某集荷団体が(常識はずれの)高値で集荷し、本年3月ごろまで高騰を続けました。これに対応し、量販店での米の売り上げは前年を1~2割も下回り、また外食産業でも回転寿司のシャリを1-2グラム小さくしたり、牛丼のご飯を10グラム減らしたりしました。更にアメリカ、中国等の外国産米も高値で推移しました。主食米の世界で数十万トンの需要減退が現実に…。
食品メーカーへの原材料米も加工用米の供給不安また特定米穀(ふるい下米)が主食米へ流れたことにより、信じられないようなバカ高値となってしまいました。味噌、米菓等の食品メーカーは輸入米の使用割合を急増させ、日本酒の蔵元さんでは仕込み量を減産し、また秋からは久々に酒の価格を値上げしました。
しかし米余りの主食米は4月から値下がりに転じ、原材料米の世界には昨秋39000トン、本年4月に27000トンもの18年産政府備蓄米が売却され、山田錦等の酒造米以外、米と名のつくもの全て大暴落!業界は消費者から「倍返し」されてしまいました。
数億円のキャンセル料を支った商社があるとか、数か月分の在庫を抱えた米卸があるとか、業界に怪我人がでなければいいが…と心配しています(自業自得と言われれば…)。
25年産米の収穫が進んでいます。今のところ高温障害・長雨による品質劣化が多数見受けられます。生産者もまた「倍返し」されてしまうのでしょうか?
9月に相次いで上陸もしくは接近した台風の影響で、彼岸が過ぎてようやく気温が下がりはじめました。今朝(9月27日)は久々に「放射冷却現象」という言葉を聞きました。
秋空は青く高く、食欲も飲酒欲も増す季節です。
いったん減った消費はなかなか元に戻りませんが、手に取っていただきやすい価格になった米を、消費者の皆さん、食品メーカーさん、どうかお米を買ってください!!
そんな状況下、豊作基調で発生が少ないかもしれない特定米穀(ふるい下米)の価格がジリ高になっています。使ってもらって初めて商品です。見向きもされなくなったら「ふるい下米」は只の産業廃棄物になってしまいます。同業者の皆さん「愛される特定米穀」という言葉を思い出しましょう。
明日3年ぶりにカリフォルニアから古い友人が訪ねてくれます。稲の作柄視察を兼ねて、吉備路を散策し、夜は地酒と行きますか!
《お知らせ》
10月1日(火曜日)10:00~ 岡山コンベンションセンター(岡山駅西口前)にて
岡山の酒造米「雄町(おまち)」を紹介するイベント「雄町サミットinおかやま2013」
が開催されます。全国の雄町米で醸された日本酒が一堂に会し、もちろん利き酒も出来ますし、岡山の郷土料理のブースも多数出店されます。弊社からもお手伝いに出かけます。
お誘いあわせの上、ぜひご来場のほど!
問合せ;岡山コンベンションセンター 電話:086-214-1000
(「あまちゃん」が終わっちゃう!じぇじぇじぇ! 2013年9月下旬 片山芳孝 記)
2013年9月27日金曜日
熊本・博多へ行きました。 2024年12月
米の市場価格が手の付けられない事態になっています。 いわゆるB銘柄(青森のまっしぐらや、岡山ならアケボノ?)が 34000 円/ 60kg 以上で成約しています。 農水省が発表した 11 月の相対価格(JAと米卸の取引価格)は前年比 57 %高い 23961 円。このまま...
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