2015年12月21日月曜日

わかりません。(2015年12月)

アメリカはゼロ金利を解除し利上げに踏み切るそうです。一方我国はさらに金融緩和を強化するそうです。また世界の経済に大きな影響のある原油価格(WTI)は最新(12月18日)では1バレル34ドル台と大きく値下がりしています。これらが我国の景気にどのような影響を及ぼすのか、わかりません!

 ややこしいのが軽減税率。同じ食品でもあれは○、これは×。連日マスコミで報道されています。一応、米は対象になっていますが、加工用途米はどうなるのでしょう?

 その加工用途米のお客様である日本酒業界での原料米の使用状況は、25年産米と26年産米は243千トンと同数でしたが、内訳には大きな変化がありました。

吟醸酒はじめ高価格帯酒の伸びに伴い、酒造好適米(雄町、山田錦等)は増加。一方、一般酒・低価格酒が振るわないことから、主食用米・その他米(ふるい下米等)は減少しています。

 弊社でもおかげさまで好適米の販売量はここ数年は前年を上回っていますが、全国の好適米産地では27年産米で予想通りうるち米からの転作が進み、相当量の売り残しが出ているようです。

 2015年の日本酒の課税数量は4月、6月、7月、9月と前年を上回っており1-9月までの累計は前年比99.1%(前前年比97.7%)となっています。前年を下回っていないのは吟醸酒、純米酒が伸びているおかげです。

しかし今後も高価格帯酒がドンドン伸び続けるとは考え難く、生産者には生産計画に対しJAなり酒米流通業者のある程度の指導が必要なのでは?(と言っても生産者は他人の意見に耳を貸さない人が多いんだけれど…)。

 毎年恒例の、日本漢字能力検定協会による今年の世相を表す漢字は「安」が一位となりました。辞書(アナログ!)をひくと、「安」は家の中に女性がいる形で、家庭が静かに落ち着いている意味から安らかなことを示す漢字だそうです。

安心、安閑、安気、安座、安住、安全、安産、安穏、安眠…。いい熟語ばかりです。

蛇足ながら樹木希林さん主演の映画「あん」も良いものでした。

 来年は申(サル)年。同じ「あん」でも「暗」な年にならず、サル(去る)年以上に「安」な一年となりますように!ウマい!!

 今年一年間ありがとうございました。新年の皆様のご健勝をお祈り申し上げます。

(「紅一点 帰ってすぐに さあ解散(談幸)」 2015年12月 片山芳孝 記)

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