十五夜(中秋)の名月に次いで美しい月を見ることができるとされている十三夜。その夜の月は「後の月」とも「栗名月」とも呼ばれます。
今年の十三夜は10月21日。私(片山)は熊本の阿蘇で名月を愛でることができました。
その日の日中は半袖で過ごし、日が陰ってからは真冬の寒さ。その分、凛とした美しい名月でした。
翌日新幹線で鹿児島へ。
車窓から見える田圃は稲刈りは半分くらい進んでいます。九州を代表する「ひのひかり」でしょうか。米は沢山実っているように見えました。
ただ、今年4月の硫黄山の噴火の影響で水質汚染が起こり稲作を制限された地区があったとか。
日本各地で7月の豪雨や猛暑、夏場に相次いだ大型台風等、自然の猛威で私たちの暮らしは大きな影響を受けました。
岡山県南では9月の日照不足の影響もあり、稲刈りが平年より7-10日遅れています。しかし、その分良く実っていますので、中生、晩生は平年作以上が期待できそう。
全国的に見ても冷夏で大減収(作況指数90、9月15日現在)になった北海道や、指数98の新潟、秋田を含めても全国の指数は100の平年作で、前年と比べ作付面積の増加により収穫量は増えると予想されています。
にもかかわらず米価は4年連続で値上がりしています。
米飯がパンや麺類に置き換えられ、加工用や一部の主食米は輸入米にシフトされ、国産米の需要減退は更に進むのでは?
日本各地の酒蔵で仕込みがスタート。弊社でも9月初めごろから29年産の酒造好適米や、30年産の早場米の搗精を始めています。
普通酒(低価格酒)や本醸造酒の不振は残念ながら続いていますが、純米酒や吟醸酒の出荷は増えており(純米酒、吟醸酒の出荷量は平成15年は110,000リットル、平成29年は136,000リットル)弊社への酒造米の注文もその傾向にあります。
「雄町」「山田錦」をはじめとする全国の酒造好適米、岡山のアケボノ(高値張付き ゴメンナサイ)などのかけ米、各種品揃えしております。
また低価格酒用の酒造米は30年産はお求めやすい価格となっております。
各種の酒造米、ご注文お待ちしております。
そうそう「山田錦」は作付減少と天候不良で品不足かも…。早目の御手当をお勧めします。
それはそれとして、熊本ではあえて「馬刺し」を避けて天草産の魚介類の居酒屋へ。
「紅アラ」の刺身。上品な白身をポン酢で。球磨焼酎との相性は抜群でした。
寂しく一人飲みでしたがお店のおねえさんとの会話も楽しく、球磨焼酎のロック、何杯目かな? 因みにその店は下通の「天草海士宴」。
秋の夜長、日本酒の燗酒も良いがたまには焼酎も結構でした。はい!
「裾乱れ 夜長楽しき 二人酒 (弘兼憲史)」
(無濾過原酒がマイブーム 2018年10月下旬 片山芳孝 記)