当地岡山県南は古くは二毛作地帯で、麦あとの田圃が沢山ありました、今でも一部で
ビール麦(A社向け)が耕作されています。
その麦作と温暖な気候の関係で全体的に稲作作業が遅く、晩生種の稲刈りは10年ほど前までは「文化の日」がピークでした。
しかし昨今では晩生種の「アケボノ」でも10月の下旬には完了と、変わってきています。
それが平成30年は9月の日照不足が災いしてか、飼料米・酒造米以外の主食米でも11月上旬まで田圃に稲が残っており、久々に見る光景でした。
先月、「岡山県南の米はよく実っている」とお伝えしましたが、最も遅い品種は収量・品質ともに悪く、弊社への入荷状況も思わしくありません。「お日様頼み」の農業、つくづく難しいと感じています。
弊社の酒米搗精工場はお陰様でフル稼働。
この2~3年さらに増えてきた精米歩合40%、50%の対応に追われています。
岡山の「雄町」、「山田錦」の20%精米も進行中。有難い事です。
その一方で岡山県内の創業110年を超える酒蔵さんが廃業するなど、各酒蔵さんは生き残りをかけて大変なご苦労をされています。
弊社も原料米供給で微力ではありますが、酒蔵さんの応援をさせて頂いています。何なりと御用命下さい。
私(片山)の早朝ウオーキング。
今(11月中旬)は南東の空に(おそらく)火星、南西の空に(きっと)金星が共に明るく輝いています。昨夜(11月20日)は満月間近の美しい月を見ることができました。
「朝は朝星(あさぼし)、夜は夜星(よぼし)。昼は梅ぼし頂いて。」(先々代の柳亭痴楽のギャグです)
「花鳥風月」という言葉があります。
日本人が昔から親しんできた自然の美しさを表した素敵な日本語ですよね。
この拙文でも花や風景や月の話題を良く取り上げています。
先日、秋に沢山頂いた柿で食べきれずにいたんでしまったものを(ごめんなさい)拙宅の庭の木の枝に差しておいたところ、小鳥が食べに来ています。種類はわかりませんが時にさえずりを聞くことができます。
「花鳥風月」風流だなぁ~。(柳家小三治風に)
加齢につれて時間の過ぎるのが早く感じます。来週末はもう12月!
こんな話がありますよ。
「お月様」と「お日様」と「お星さま」が旅に出ました。
賑やかな宴会の翌朝、「お星様」が目覚めると「お月様」と「お日様」は既に出発していた。
そこでお星様曰く 「あぁ~ 月日の発つのは早いものだなぁ」チャンチャン!
冬本番を迎え皆様ご自愛ください。
「籾すりの 新嘗祭を 知らぬかな (正岡子規)」
(にいなめさい と読むんだよ! 11月下旬 片山芳孝 記)