本日3月27日、岡山県南は久々の晴天です。
ここ1週間は連日雨模様で毎朝の岡山市内の西川緑道公園でのウオーキングもずっとお休み。その間上京した3月22日だけは晴天の皇居一周ウオーキング。
皇居周辺では寒緋桜と山桜はほぼ満開、ソメイヨシノはまだまだこれからの様子でした。
岡山県の降水量は2月と3月は平年を上回っており過去10年間でもダントツに多い
(*1)。降雪が少なく、心配されている夏の水不足は解決されるのかな?
気になる話を聞きました。
令和5年産米は夏の異常な高温の影響で品質が悪く、全国平均の例年80%前後の検査1等比率が5年産米では60%ほどでした(新潟県のコシヒカリに至っては1等が5%!)。
当然6年産用の種籾の品質も悪く発芽率の低下が懸念されており、その向上のために、「過酸化水素濃度1%の溶液に2日間浸漬すると休眠打破に効果がある」という研究がなされているそうです。
それはそれとして、米の価格は全く手が付けられない状況。
民間取引を見ると、茨城県コシヒカリの価格は出来秋(令和5年秋)13900円/俵程度であったものが、最近では18000円まで買われたそうです。なんと4000円を超える値上がり。
また食品原料として使用される特定米穀に至っては200円/キロ以上と出来秋の倍以上、4年産の3倍にまで跳ね上がっています。
我々精米業者は供給責任がある上に、なかなか価格転嫁がかなわず、お客様も我々も厳しい状況が続きます。
そんな中で少しだけ明るいニュース。令和5年産の酒造好適米の検査数量がコロナ前にもどりました(*2)。
さらに令和6年産の需要調査ではわずかに令和5年産を上回る数字が出ています(*3)。
先日の東京出張の際の新幹線は欧米系のお客様で大賑わいでした。
コロナ明けに伴うインバウンド需要に米も酒も期待大であります。
スポーツ界でも8月のパリオリンピック・パラリンピックの代表が続々と決まっています。ここも明るいニュースが期待できそうです。
今年は2月中旬に記録的な暖かさになったものの、2月下旬から3月に入っても気温が低い日が多く、全国的に桜の開花が遅れそうです。
ちょうど小学校の入学式の頃に満開になるのかしら!
オジサン達は花見の相談だけどね!!
「花の山 人が消えれば 紙の山 (5代目 柳家小さん)」
(来た時よりも奇麗にしましょう! 2024年 3月下旬 片山芳孝 記)
*1 岡山県の降水量(気象庁ホームページ)
2024年2月 105mm(過去10年間の最高 2016年 51mm)
2024年3月 156mm(同上 2018年 147.5mm ちなみに100mmを超えたのは過去 10年間では3年間のみ)
*2 酒造好適米の12月末の検査数量 (農水省のデータ)
令和元年32636トン、令和3年27429トン、令和5年32834トン
*3 酒造好適米の需要調査(農水省 マンスリーレポート)
令和3年66―68000トン、令和5年82―83000トン、令和6年82―84000トン