その1.「あらら・・・・・・」
先日、わが国最大の小麦粉メーカーN製粉のK部長が来社。やれ「粉が売れない」の「米が売れない」との雑談。
片山「我が家では日曜日の朝には家庭用のパン焼き機で作ったパンを食べてます。米屋の社長が朝食にパンを食べてるようでは、米が売れないはずですよ!」
K部長「私は朝食はご飯じゃないと力が出ないので、毎朝必ずお米のご飯ですよ。これじゃ小麦粉が売れませんよ!」
二人で大笑いをしました。
その2.「みずほの国」
西日本の同業社(米屋)の社長の話。
「例の10キロ2000円以下の米。最近では安い原料がなくなって、政府の10年産米を使ったり、それどころか砕米やもち米を混ぜている、という噂まで聞きます。世界中の米を主食としている国で、今は日本人が一番まずい(ひどい)米を食べさせられていますよ(嘆き)。」
そういえば、私がかつて中国やタイのスーパーで見たお米には小粒なものや若干の着色粒は混ざっていましたが(というより、最初から選別していない)、今、日本の一部で流通している「米であれば何でもいいや!」というようなヤケクソな商品は売られていませんでした。日本は「瑞穂の国」じゃなく「見ず穂の国」になってしまったか・・・・・・!!
その3.「客筋」
仮に量販店を下記のように区分けします。
①全国展開のスーパーマーケット
②地方展開のスーパーマーケット
③地方展開のディスカウントストアー
当然同じ商品なら①が高く、③が安いということになります。
②の地方展開のスーパー「A」社のバイヤーさんとある同業社(米屋)との会話。
バイヤー「ディスカウントB社は、2000円以下の米を並べてよく売れているようだ。わが社も売りたいんだけどな!」
米屋「お言葉を返すようですが、ディスカウントB社のお客さんはジャージ上下を着てくる方がたくさんいます。A社のお客さんはキチンとした服装の方がほとんど。お客さんは「格」でお店を選んでいるところがある。だから自然とお客さんも住み分けができているんじゃないですか?」
バイヤー「なるほど。一理あるね。でもディスカウントB社の駐車場にはベンツがたくさん停まってるんだよな~」
この話を聞いて何だかよくわからないけれど、妙に納得してしまいました。
全国的に日照不足(平年の70%の地区もある)と、4-5月の低温でお米の作柄が心配です。また、政府の備蓄米もどんどん減っています。この秋におかしなことにならぬよう、今後天候が回復し、おいしいお米を食べて頂けるように、全国の米屋は「てるてる坊主」をたくさん作りましょうや!
(蛙の歌が聞こえてくるよ。6月下旬 片山芳孝 記)
熊本・博多へ行きました。 2024年12月
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